WEB塗料報知|塗料・塗装、コーティング業界のプラットフォーム

【決算】大伸化学3月期、大幅増収も減益で着地

大伸化学(堀越進社長)は5月13日、2022年3月期決算(非連結)を発表した。売上高は前年同期比22.1%増の、313億100万円であった。1年を通して原材料価格の上昇や海外におけるサプライチェーンの停滞を背景とした一部原料の供給制限があったが、原材料価格の上昇分を販売価格に一部価格転嫁したことにより販売単価が上昇し増収となった。製品の生産数量は同1.0%増の15万3710t、出荷数量は同0.9%増の15万3567tであった。一方、利益面では営業利益は同39.0%減の9億9300万円、経常利益は同38.1%減の10億3200万円、当期純利益は同39.0%減の6億9400万円といずれも減益となった。効率的な原材料購入を推進しましたものの、海外における環境規制の強化により一部原材料の供給不足や原油価格の高騰が継続し、原材料コストの増加となったことが響いた。

主な品目別の売上高は、ラッカーシンナー類が同14.2%増の6億9000万円、合成樹脂塗料用シンナー類が同9.9%増の5億5800万円、洗浄用シンナー類が同16.0%増の17億5000万円、印刷用溶剤類が同28.5%増の56億1300万円、特殊シンナー類が同8.6%増の29億1500万円、単一溶剤類が同28.4%増の138億1100万円、塗料・その他が同6.3%減の20億4400万円、単一溶剤を中心とした商品が同29.1%増の39億1800万円であった。

2023年度3月期の通期業績予想は、売上高が同8.6%増の340億円、営業利益は同6.8%増の10億6100万円、経常利益は同6.6%増の11億円、当期純利益は同5.3%増の7億3100万円を見込んでいる。