ポリコン、ライスブランワックスの 塗料・インキ用添加剤
江戸川合成グループのポリコン(本社・埼玉)は7月25日、アルコール系分散体としては業界初となるバイオマス度100%のライスブランワックス分散体による塗料・インキ用添加剤「ポリコンRB‐1」の販売を開始した。
ライスブランワックスは、「米ぬか」から油を作る際の副産物を精製することにより採取される粗蝋を、脱ガム後、溶剤処理した非可食のバイオマス原料。
耐温性向上による安定化・光沢付与・硬度調整による感触改良・研磨・スクラブを目的に化粧品に用いられたり、タイヤ用のほか、建築用、家電製品用などのゴムまたはプラスチック製品の光沢化剤として機能する石油ワックスの代替原料に利用されたりする、人や環境にきわめて優しい物質。優れた機能性・環境特性を有しているが、単体ではハンドリングが良いとはいえない。
同社の「ポリコンRB‐1」は、このライスブランワックスを イソプロピルアルコール(IPA) で分散させ、粒子径や粘度を最適化し、添加しやすい液体ワックスとしたもの。食品包装材・建材・自動車部品向けグラビアインキや建築塗料・工業用塗料の添加剤として、耐摩耗性、ブロッキング防止等の効果を発揮する。
植物由来であるため、生分解性が高いだけでなく、焼却したときに発生する CO2 削減にも有用であり、カーボンニュートラルの実現に向けた環境サステナビリティの高い製品。また稲作は世界中
で行われていることから、供給不安の心配がほとんどない。
問合せは同社業務部 営業担当(℡048・726・8911、Eメール:info@polycon.co.jp)まで。