日本ペイントHD、売上・利益とも増加
日本ペイントホールディングス(若月雄一郎代表執行役共同社長、ウィー・シューキム代表執行役共同社長)は11月14日、2022年12月期第3四半期連結決算を発表した。
売上収益は前年同期比33・1%増の9799億1600万円、営業利益は同24・7%増の824億2800万円、税引前四半期利益は同22・8%増の802億2400万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は同11・1%増の551億8500万円となった。
セグメント別の業績では、日本は、半導体供給不足等の影響を受け自動車生産台数が前年同期を下回ったことで、自動車用塗料の売上収益は前年同期を下回った。工業用塗料は新設住宅着工戸数など市況が堅調に推移し、汎用塗料は市況の改善が進んだことで、いずれも売上収益は前年同期を上回った。この結果売上収益は同4・5%増の1347億1500万円、営業
利益は原材料価格の上昇などにより、同47・6%減の43億1100万円となった。
Nipseaでは、中国・タイで半導体不足等の影響を受けるも自動車生産台数が前年同期を上回るなどで、自動車用塗料の売上収益は前年同期を上回った。汎用塗料は中国において都市封鎖等の影響を受けるも、既存住宅向け内装需要が引き続き堅調に推移し、中国、マレーシア、インドネシア、トルコ等の主要市場において積極的な製品値上げの結果、売上収益は前年同期を上回った。この結果、売上収益は同27・7%増の5389億3900万円、営業利益は同1・7%増の500億9200万円となった。
DuluxGroupは、2022年1月からのCromologyの損益、2022年6月からのJUBの損益を当社グループの連結業績に反映した。汎用塗料は、オセアニアおよび欧州において製品値上げが奏功したことから売上収益は前年同期を上回った。塗料周辺事業は、オセアニアにおいて各ブランドの製品値上げが奏功したことに加え、欧州においてTICS(断熱材)の販売が好調だったことから、売上収益は前年同期を上回った。この結果、売上収益は同81・2%増の2315億8600万円、営業利益は同47・8%増の238億3800万円となった。
米州は、中核地域であるアメリカにおいて半導体供給不足などの影響を受けたものの自動車生産台数が前年同期を上回るなど、自動車用塗料の売上収益は前年同期を上回った。汎用塗料は上期までの底堅い住宅需要や好天などが影響し、売上収益は前年同期を上回った。この結果、売上収益は29・6%増の746億7500万円、営業利益は同83・9%増の72億4600万円となった。