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日本ロボット工業会（山口賢治会長）は、「ロボット統計受注・生産・出荷実績２０２２年10～12月期（会員ベース）」を発表した。受注は台数、金額ともに前年同期実績をマイナス、生産は台数、金額ともにプラス推移となった。
　
業況は、受注額が対前年同期比 ４・３％減の２２１０億１９００万円、生産額が 同３・４％増の２１８３億１００万円であった。国内向け出荷は、半導体用などの好調さが継続して見られたものの、自動車製造業向けを中心に減少となった。輸出は実装用や中国向けで引き続き減少がみられたものの、トータルでは増加となった。国内向けと輸出を合わせた総出荷は、前四半期を上回り、台数、金額ともに四半期で過去最高を記録した。
　
２０２２年年間としては、受注額が対前年比１・６％の増、生産額は同５・６％の増と、ともに前年を上回り、受注、生産、総出荷実績（金額、台数）それぞれで過去最高を記録した。
　
新型コロナウイルス感染症や地政学的緊張などの各種リスクにさらされる中においても、ロボット需要は回復、そして広がりをみせた。しかしながら、その勢いは特に年末にかけて減速傾向を見せており、今後の動向には引き続き注視する必要がある。
　
会員と非会員を含めた年間実績 は、受注額が対前年比２・９％増の約１兆１１００億円、生産額は同５・５％増の約９９１０億円を見込む。
　
塗装用途ロボットの国内出荷数は、69台で対前年同期比43・０％減、輸出は６２８台で同１０７・３％増、総出荷数は６９７台で同64・４％増であった。

受注・生産・出荷の各状況は次の通り。　
▽受注＝受注台数６万６３１台（前年同期比11・２％減）【９四半期ぶりの減少】、受注額２２１０億円（同４・３％減）【２四半期ぶりの減少】　
▽生産＝生産台数６万３８５３台（同４・０％増）【９四半期連続の増加】、生産額２１８３億円（同３・４％増）【９四半期連続の増加】
▽出荷＝総出荷台数６万４４１７台（同４・９％増）【９四半期連続の増加】、総出荷額２２７５億円（同５・５％増）【９四半期連続の増加】
▽国内出荷／電気機械製造業向け＝出荷台数３８２１台（同17・６％増）【８四半期連続の増加】、出荷額１６２億円（同４・０％増）【７四半期連続の増加】、自動車製造業向け＝出荷台数３１８５台（同５・３％増）【３四半期ぶりの増加】、出荷額１２４億円（同12・０％減）【４四半期連続の減少】
▽輸出／電子部品実装用＝輸出台数３１０４台（同19・９％減）【５四半期連続の減少】、輸出額５４８億円（同15・７％減）【４四半期連続の減少】、溶接用＝輸出台数１万１４８台（同８・９％増）【３四半期ぶりの増加】、輸出額２４４億円（同20・６％増）【９四半期連続の増加】