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ＢＡＳＦ（ドイツ）のコーティングス事業本部は、「ＢＡＳＦ自動車用ＯＥＭ塗料カラーレポート２０２２」を発表した。

ここ数年と同様に、２０２２年の世界の自動車市場でも無彩色が優勢。特にホワイトは、伝統的な美しさと、高いリセールバリューから、世界中で最も人気のあるカラーであることに変わりはない。

                                               
一方、車の色彩の幅は広がり、イエロー、オレンジ、グリーン、パープルといった色が市場シェアを獲得している。このことは、自動車メーカーが、以前にも増して多様で幅広い色彩を受け入れていることを示していると同社は解説する。
　
アジア太平洋地域でもホワイトが最も人気色であるが、今年の注目はグレー系の増加。これは自動車産業の新時代と、自動車購入者の価値観や習慣の変化を暗示しているとのこと。

総数は多くはないものの、ブラウン、グリーン、パープルはいずれも人気のある色として安定しており、アジア太平洋地域の色の多様化は進んでいる。特に小型車や新電気自動車ではこの傾向が強く、豊富なカラーバリエーションで販売されている。グレーの人気は約６ポイント上昇し、ブルー、レッド、ゴールド、ブラウンからシェアを奪った。
　
アジア太平洋のデザイン責任者、松原千春氏は「グレーは、かつてないほど魅力的で人気のある色となっている。ユーザーは、無彩色における独自性や個性を追求し続けている。ブルーやパープル味を帯びたグレー系の色が市場に浸透しつつあり、ソリッドカラーのような効果やカラーパール効果も加わって、グレーの色域に大きな多様性をもたらしている」と話す。