IAAE2023、水性補修範囲が拡大
国際オートアフターマーケットEXPO実行委員会の主催による「第20回国際オートアフターマーケットEXPO2023」が、3月7日から3日間、東京都江東区有明の東京ビッグサイトで開かれた。20回目の節目となった今回は、国内外から264社・団体が出展し、過去最多を更新した。国内は189社・団体と前回より35社・団体減少したが、国外は75社・団体と前回より61社・団体が大幅に増加。米国、イタリア、ドイツ、チェコ、タイ、中国、韓国、台湾から参加があった。
恒例の水性塗料を用いた塗装実演コーナーも設置。今回は5社が参加し、最新技術を実演と大型モニターによる説明でアピールした。
アクサルタコーティングシステムズは、展示会に合わせて「Cromax」と「STANDOX」の両ブランドから新しいマットクリヤーシステムを発表。いずれも乾燥時間の短縮化を図りながら高品質で均一なマット感が得られるものである。塗装実演でも紹介した。実演3日目には「ウルトラパフォーマンスエナジーシステムクリヤー」を披露。低温速乾性に優れ、エネルギーコストが削減できることを紹介した。
イサム塗料は、ボディーショップの法令対応をサポートする「イサム有機則フリーシステム」を実演と併せて紹介。パテ工程では光硬化型の「ライトアップPlus」や環境対応型の「スチレンフリーパテ2」、水性のプラサフ・プライマー「ピュアWSプラサフ」、水性ベースの「AXUZ DRY」、水性クリヤー「ピュアWSクリヤー」を揃える。さらに調色管理測色システム「彩選短スマート」で生産性の向上を図るという。
関西ペイントは、バージョンアップを図ったオール水性有機則フリーシステム「レタンWBエコEVシステム3・0」を、展示小間と塗装実演で集中アピールした。耐擦り傷性クリヤーや艶消し仕様の追加で水性塗料による補修範囲が拡大したことを紹介。プラサフ、ベースコート、クリヤーとすべての製品で有機則対象の有機溶剤(54種)含有が5%以下を達成したこととのことだ。
日本ペイントは、近く発売予定の新製品2種を紹介。一つは耐擦り傷性をアップさせた水性クリヤー「naxE3(イーキューブ)WB(2:1)SCクリヤー」を紹介。作業性を維持しながら強靭な塗膜を実現した。もう一つは次世代コンピューター調色システム「naxE‐CUBEカラボ2」。生産性向上や人材育成、配合情報の蓄積と現場の課題をくみ上げて、サポート力のアップを図った。
Fenix Japanは、〝スプレーでフィルムを塗装する〟というペイントプロテクションフィルムを実演と併せて紹介。貼るフィルムでは施工ができなかったグリルやホイールなど細部までの施工を可能にした。さらに、傷からの保護だけでなく、カスタムペイントにも対応。フィルム状になっているため、剥がすことが可能で、施工前の状態に戻すことができ、好みの色を気軽に楽しめるという。
一般ブースでは、日本ジェット・オンが、「車内クリーニングシステム(製品名:ハヤリンサー)」等を参加者に紹介。車内のシートを、洗い・すすぎ・脱水をバキューム機器に繋いだ専用ノズルで行える。中古車販売等でのクリーンシステムとして活用できる。また、BSサミット事業協同組合のブースでは、アクサルタコーティングシステムズとアクゾノーベルコーティングが出展。アクゾノーベルは、BSサミット・パートナー推進プロジェクトを通じて、BSサミット・アカデミー塗装プログラムの技術サービスを提案した。