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【決算】日本特殊塗料、売上増で利益大幅伸長

日本特殊塗料(遠田比呂志社長)は8月9日、2024年3月期第1四半期の連結決算を発表した。
 
売上高は前年同期比16・0%増の153億8600万円、営業利益は6億4100万円(前年同期営業利益4100万円)、経常利益は同52・0%増の12億1500万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同130・8%増の7億8千万円となった。
 
セグメント別の業績は、塗料関連事業は、主力製品の防水材・塗り床材を中心に建築・構築物用塗料の販売が堅調に推移し、売上高は同2・0%増の49億4600万円となった。損益面では、一部製品の販売価格見直しを含む売上高の増加、原価低減活動・経費低減策の徹底により、セグメント利益は4100万円(前年同期はセグメント損失500万円)となった。
 
自動車製品関連事業は、中国におけるロックダウン等に起因する受注・販売の減少があった前年同期と比較し、一部には半導体不足等の影響が残るものの、主要顧客である自動車メーカーの国内生産台数が回復傾向にあることから、主力製品の吸・遮音材や防錆塗料等の塗材を中心に販売が大きく増加し、売上高は同24・1%増の104億3600万円となった。損益面では、売上高の大幅な回復とともに、原価低減活動・経費低減策の継続による収益性向上を受け、セグメント利益は同1216・6%増の5億9800万円となった。
 
その他では、保険代理業の売上高は同6・9%増の300万円となった。
 
2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高は同4・1%増の632億円、営業利益は同71・6%増の28億円、経常利益は同46・4%増の46億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同40・3%増の29億5千万円と、いずれも上方修正した。