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【決算】菊水化学工業、減収減益で推移

菊水化学工業(今井田広幸社長)は5月14日、2024年3月期連結決算を発表した。売上高は前年同期比0・1%減の223億9200万円、営業利益は同2・7%減の5億5400万円、経常利益は同2・3%減の6億3500万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同52・8%増の3億7600万円であった。
 
同社グループでは、建築用塗料、仕上塗材および下塗材・下地調整塗材の需要が多い改修市場を中心に、アスベスト対策を含む「環境対策」、外壁タイルの「剥落対策」、打放コンクリートの「美観回復」、塗膜による「省エネ対策」、コンクリート構造物の「機能回復」、内壁・地下ピットの「漏水対策」など、建物や構造物の長寿命化に向けた困り事を解決する製品販売や、インフラメンテナンス市場の製品ラインアップ整備など、環境への配慮や社会的な課題解決に向け取り組んだ。
 
工事においては、戸建住宅の改修工事、非住宅の防火や耐火材の被覆、アスベスト含有塗膜や有害物質含有塗膜の除去など、責任を伴う特殊工事に対し、継続して安全・品質・コンプライアンスの充実に努め、強固で安心な施工管理体制の充実化に取り組んだ。
 
2025年3月期の通期業績予想で、売上高は同7・2%増の240億円、営業利益は同40・8%増の7億8千万円、経常利益は同25・5%増の7億9800万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同12・7%増の4億2400万円を見込む。