【決算】コニシ、売上微増も収益微減
コニシ(松端博文社長)は7月29日、2025年3月期第1四半期連結決算を発表した。売上高は前年同期比1・3%増の322億6700万円、営業利益は同3・7%減の21億2200万円、経常利益は同2・4%減の23億5900万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同3・7%減の15億2800万円であった。
セグメント別では、ボンドは、一般家庭用分野はホームセンター向けやコンビニエンスストア向けが堅調に推移。住関連分野では、建築資材向け水性接着剤の新製品導入による市場開拓は進んでいるものの、建築コストの上昇による新設住宅着工戸数の減少を受け、内装工事用接着剤・シーリング材等の既存製品の売上は減少した。産業資材分野では、新規開拓を進めている自動車・電子部品に使用される弾性接着剤や紙関連用途向けの水性接着剤等、全体的に好調に推移し売上は増加した。建築分野および土木建築分野では、改修工事案件の増加に伴い、建築用シーリング材やはく落防止工法に使用される材料の売上が増加した。この結果、売上高は同1・3%増の176億7200万円、営業利益は同2・9%増の14億9100万円となった。
化成品は、化学工業分野では中国景気減速の影響を受け樹脂原料の販売が減少した。自動車分野では、値下げ等の要因により売上は減少したものの、新規商材の採用により利益は増加した。電子電機分野では、スマートフォン向け商材の新機種への横展開や放熱関連商材が好調に推移したことで関連商材の販売が増加した。この結果、売上高は同0・4%減の94億4200万円、営業利益は同32・4%増の3億8900万円となった。
工事事業は、公共事業を中心としたインフラおよびストック市場の補修・改修・補強工事の売上は増加したものの、完了件数が少なかったため利益は減少した。この結果、売上高は同4・8%増の51億800万円、営業利益は同51・2%減の2億700万円となった。
その他は、不動産賃貸業等で、売上高は同1・0%減の4300万円、営業利益は同47・3%増の3800万円となった。