【決算】日本特殊塗料、売上増で利益大幅伸長
日本特殊塗料(遠田比呂志社長)は8月8日、2025年3月期第1四半期の連結決算を発表した。売上高は前年同期比6・3%増の163億5600万円、営業利益は同37・9%増の8億8400万円、経常利益は同35・4%増の16億4500万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同42・7%増の11億1400万円となった。
セグメント別の業績は、塗料関連事業は、主力製品の防水材を中心に建築・構築物用塗料の販売が堅調に推移し、集合住宅大規模改修工事等の工事関連売上が前年同期比42・8%増と増収に大きく貢献した結果、売上高は同24・2%増の61億4200万円となった。損益面では、継続的に取り組んできた販売価格見直しを含む増収の効果に加え、原価低減活動・経費低減策の徹底により、セグメント利益は同526・5%増の2億5700万円となった。
自動車製品関連事業は、国内自動車メーカーにおける一部車種の生産停止、中国を始めとしたアジア地域での販売不振等の影響を受け、主力製品の吸・遮音材等の販売が減少した結果、売上高は同2・2%減の102億1千万円となった。損益面では、売上高は減少したが、生産体制の効率化・合理化、継続的な原価低減活動・経費低減策による収益性向上を受け、セグメント利益は同4・5%増の6億2400万円となった。
その他は、保険代理業の売上高は同3・5%増の300万円となった。
2025年3月期通期の連結業績予想については、売上高は同0・8%増の626億円、営業利益は同10・7%増の31億円、経常利益は同12・8%増の48億5千万円、親会社株主に帰属する当期利益は同13・8%増の33億円と、いずれも上方修正した。