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【決算】大伸化学、売上増で営業利益も増

大伸化学(堀越進社長)は8月8日、2025年3月期第1四半期の連結決算を発表した。企業収益や雇用環境の改善等を背景に、経済の緩やかな回復基調が見られるものの、長期化するウクライナや中東地域の情勢等による資源価格の高騰、円安進行による物価上昇等により、景気の先行きは依然として不透明な状態が続いている。このような情勢のもとで、製品出荷数量は前年同期比5・2%増の3万4321トンとなった。
 
売上高は、出荷数量の増加や原材料価格の上昇分を販売価格に一部転嫁したことにより販売価格が上昇したため、同6・6%増の85億2800万円となった。
 
利益面では、原材料調達価格の高騰に対し、販売価格の是正や効率的な原材料購入の推進及び新規需要の開拓に努めたが、円安による原材料価格や運送費の上昇等があり、営業利益は同24・7%増の8400万円、経常利益は同9・5%減の1億500万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同13・6%減の6500万円となった。
 
主な品目別の売上高は、単一溶剤類が同8・8%増の34億1千万円、印刷用溶剤類が同7・9%増の16億1200万円、単一溶剤を中心とした商品が同3・7%増の12億400万円、特殊シンナー類が同5・8%増の8億5700万円、塗料・その他が同5・2%増の5億6700万円、洗浄用シンナー類が同0・2%増の5億3400万円、ラッカーシンナー類が同2・5%増の1億8600万円、合成樹脂塗料用シンナー類が同6・7%増の1億4800万円、その他収入が同8・0減の600万円であった。