日塗商近畿ブロック、進化するこれ知っとく展
日本塗料商業組合近畿ブロック(大江政二ブロック長)は、第17回高機能塗料・塗料商材展示会「これ知っとく展2024」を10月17日午前10時30分から午後5時まで、大阪市中央区本町の大阪産業創造館で開催した。
出展社へのあいさつで大江ブロック長=写真=は「今回で17回目の開催となる。第1回から4回までは『これ売りたい展』という名称で各社が売りたい商品をPRした。17回も続いたのは出展社の皆さんのお陰である。今後継続していけるかについては、アンケートに基づいて考えていきたい」と述べた。
全国のブロックの中で近畿ブロックの「これ知っとく展」は特出しており際立つ実績を残している。これからも続けてほしいと期待する声が多い。恒例となった大阪府塗装工業協同組合との会期中の交流会では、大江ブロック長と大阪塗料商業協同組合の正副理事長が出席した。
大江ブロック長は、近畿ブロックの活動例として、8月21日に京都で「お米マイスター」の橋本隆志氏(八代目儀兵衛代表)による講演会を催したことを挙げた。日塗商本部は塗料マイスター制度に取り組んでおり、同制度に取り組んでいる組合社店にとって絶好の勉強の機会になったようだ。今後も「団体に加入していることが会員のメリットになる」というスタンスで事業を進めていくと述べた。
次に、日本塗料商業組合の技能委員会が管轄している「調色技能検定試験」に対し、製販装の連携が必要であると提案した。同検定試験は、受検者が年々減少していることが大きな問題になっている。6年間の平均受検者数が100人を切ると国家試験にあたらなくなってしまう。大江ブロック長は、日塗商だけでは受検者の減少に歯止めがかからない。これからは製販装の三団体が手を組んでやっていかなければいけない。唯一の国家試験をなくしてはいけないと述べた。
塗装側からも、日塗装の全国技能競技大会で調色課題があるが、一流の選手でもうまく調色できる人ばかりではない。塗装の1級技能検定試験でも調色が問題になっている。現場塗装での調色技能は必要。メーカーの技術者を呼んで調色の講習会をやるなどしたらどうか。調色技能オリンピックを開催し業界を盛り上げるようにしたら良い等、前向きな意見が出された。
展示会場では、23社が「環境配慮型塗料」「機能性材料」「新開発品、新商品」などを展示したが、今回は「無機形塗料」の出展が目立っていた。近畿ブロック会ブースでは、生成AIの体験コーナーを設け、人気を集めた。終了後、会場を移し、出展社と主催者による懇親会が催され、大いに情報交流を図った。
出展企業の主な展示製品は次の通り。
▽イサム塗料(スキッドガード各種)/エスケー化研(エスケーバイオマス無機GR)/大阪ガスケミカル(キシラデコールのやすらぎ防カビ補強下塗り剤)/大阪塗料工業(木材保護塗料水性ニューボンデン)/大谷塗料(屋外木部塗り替え工法MOKリバ)/大塚刷毛製造(スカイローラー)/オキツモ(プラント向け塗料ボーセーNeos)/関西ペイント販売(アレスダイナミックECO断熱)/久保孝ペイント(ウレタンベイク2000h)/三彩化工(ネオリバー鉄塔用Nー1)/サンユーペイント(自然派塗料春風)/神東塗料(無溶剤エポキシ樹脂塗料チョスイコート)/ソーラー(NS極シリーズ)/大同塗料(無機系ハイブリッド型屋根用塗料)/大日本塗料(アクアマリンタックレス凛)/ターナー色彩(窓ガラス用目かくしペイント)/日本データコントロール(クラウド型販売管理サービスさらっと販売管理)/日本特殊塗料(ユータックコンプリート難黄変BIO)/日本ペイント(無機系塗料グランセラトップ2液ファイン)/ニューマネジメントシステム(塗料業界に特化した販売管理システムスーパー塗料)/水谷ペイント(ナノテクシリーズ)/好川産業(バンジーサビキラーPRO)/ロックペイント(ロックハイパーリアクター無機/無機ルーフ)