ユニオンペイントG、取組みと製品でカーボンニュートラル実現
RX Japanは、10月29日からの3日間、幕張メッセにおいて「第7回塗料・塗装設備展(コーティングジャパン)」を開催した。ここでは、編集部が注目した企業、製品サービスを「ブースレポート」として紹介する。
生分解性のある原料使用も検討
ユニオンペイントグループは、日本塗料工業会「PAINT PAVILION」での出展。出展テーマを「循環型社会への貢献としてCO2削減」とし、自社取組紹介と製品でアピールした。取組みにあたっては、目標としてグループ全体で温室効果ガス排出量を2050年までにネットゼロ、2030年までに2011年度比49%削減を掲げている。
具体的には、Scope1および2に対して、工場に必要な電力を供給するために太陽光パネルを設定。また、移動手段における自動車について、ハイブリット車並びに電気自動車を導入してCO2削減を行っているということだ。
Scope3に対しては現在、情報を集め準備中であるが、製品や原料在庫の適正な管理を行い、塗料や原料の廃棄削減を行う。加えて、塗料をより環境負荷の低い塗料へ転換し、また、塗料の原料にバイオマス原料を採用しCO2削減を進めるとのことだ。さらに生分解性のある原料を使うことで、製品廃棄においてもCO2削減を考えているという。
水性タイプの新製品を発表
造膜タイプの「水性タフウッドメイク」は、変色した古い木製品もきれいに木目を隠すをふれこみに色付きがよく、古材でも明るく仕上げることができて改修に最適ということだ。CO2排出量は同社比で52%削減。半造膜タイプの「水性タフウッドマニキュア」は木目が少し見える仕上りで、木の黒ジミを隠せる。刷毛ムラや吸い込みムラが起きにくく、刷毛が固まりにくいため作業性が良好とのことだ。CO2排出量は同社比で56%削減という。
その他にも、水性家具調仕上げ用では、上塗り「アクアネクスト2液」は溶剤系ウレタン塗料と同等の塗膜性能、着色「美水木インテリアカラー」は色彩豊かで自由な色調・木目を表現でき、美しい塗装色を長期間維持することが可能だそうだ。
水性フロアー用では「アクア水性2液フロアー」は臭いが少なく、水性なので安心・安全。体育館、教室、病院などの公共施設や店舗、一般住宅棟の木床全般に広く使用できる。
【2024CJT 注目ブース(ブースレポート)】
アンデックス 編
IEC 編
サンコウ電子研究所 編
関西ペイント 編
ユニオンペイントグループ 編
グローバルコード 編
星和電機 編
カイコ― 編
環境開発技研 編