サンコウ電子研究所、使用者の視点に立った膜厚計
RX Japanは、10月29日からの3日間、幕張メッセにおいて「第7回塗料・塗装設備展(コーティングジャパン)」を開催した。ここでは、編集部が注目した企業、製品サービスを「ブースレポート」として紹介する。
用途・対象物に適合のプローブを自由に選択
サンコウ電子研究所は、使用者の視点に立った操作性を重視し、現場での使用を最大限に考慮した製品設計を掲げている。
今回の出展では、特に電磁式・渦電流式両用膜厚計「SWT-NEOシリーズ」をアピールした。同シリーズは、鉄素地用、非鉄金属素地用、鉄・非鉄金属素地両用といった専用プローブを揃えており、互換性を持たせることで用途や対象物に適合するプローブを自由に選択できる設計となっている。さらに、予備のプローブや素地形状に合わせた各種プローブを用意することで、作業効率の向上を実現。本体は従来機種よりもスリム化され、グリップ感が向上。手持ち作業の疲労を軽減した。
ガイド表示画面は分かりやすく、単位設定を「mil」に切り替える機能も搭載。USBケーブルを介してパソコンと接続し、測定データをリアルタイムで転送することで作業効率を高めた。
今回新たに、近日発売予定の超音波膜厚計「クイントソニックT」の実機を展示し、操作体験ができる工夫を凝らした。このドイツ製の製品は、超音波パルス方式により金属素地以外にも木材、プラスチック、ガラス、セラミック素地上の塗膜厚を非破壊で一度に8層まで測定可能。データをExcelで出力したり、PDFレポートを作成することができる。来場者は実際に操作し、その使い勝手の良さを体験してした。
プローブ一体の小型タイプはコストメリット
コストパフォーマンスに優れた製品ニーズに対しては、プローブ一体型膜厚計「SAMAC-F」(鉄素地専用型)、「SAMAC-FN」(デュアルタイプ単機能型)、「SAMAC-Pro」(デュアルタイプ高機能型)を展示。重量約125gの軽量・コンパクトなボディーで長時間の測定による疲労を軽減する。操作手順を簡単にガイドするLCD画面はバックライト機能を持ち、暗所でも数値が見やすく、測定作業に集中できると好評だと言う。
同社の展示は、使用者の視点に立った操作性と現場での使用を最大限に考慮した製品設計により、多くの来場者の注目を集めた。
【2024CJT 注目ブース(ブースレポート)】
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