BASF、自動車カラートレンド発表
BASFは10月17日、「2024‐2025年の自動車カラートレンド予測」を発表した。テーマは「ROUTING(最適な経路選択)」。BASFジャパンでは、カラートレンド予測の発表に伴い10月31日、記者向けの発表会を神奈川県戸塚市の同社にて開催。アジアパシフィックデザイナーの松原千春氏(=写真)がカラートレンドについて解説した。
テーマの「ROUTING (最適な経路選択)」は、通信技術分野の概念であるルーティングに着想を得たもので、情報の伝わり方を意味しているとのこと。注目のカラートレンドとして、新しいレッドに注目した。レッドが流行るということではなく、今まで鮮やかなものが市場優位だったが、これからはダークで青みがかり、さらには紫みを帯びたというレッドが出現する。つまり、近年の彩度が強いレッドから移行してくるという予測だ。また、無彩色はエネルギッシュなエフェクトによって躍動感にあふれ、ソリッドブラックを超えたダイナミックなカラー表現が現れると言う。
また、ROUTINGカラーコレクションの中核テーマはサステナビリティと機能性。再生可能な材料やリサイクル材料、バイオベース材料を使用し、エフェクトを発現させている。さらに、センサーベースの先進運転支援システム(RadarとLiDAR)への適合性も考慮されている。
アジア太平洋地域のキーカラーは「SCINTILLATION」。有害物質排出を抑えたベースコート技術を持つスマートで温かみのあるグレーと金属調の質感が特徴。現在、シルバーメタリックはそこまで人気がないとのことだが、流行は繰り返し次なるシルバーメタリックとして、蒸着アルミを使用せず一般的なアルミを使用し、かつ低VOC仕様のシルバーや、より金属感を得たシルバー、さらにはリサイクル顔料を使用したものなど、開発が進んでいる。