『塗布と塗膜』The Coatings Quarterly(Vol.13 No.4)
本体価格: | 年間購読8,800円(税込/送料込) |
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著者・出版: | 塗料報知新聞社 |
ページ数: | 64ページ |
体裁: | A4・全面カラー |
発刊日: | 2024年11月20日 |
特集:粉体塗料の需要、低温焼付型の開発と触媒乾燥システムによるCN対応
省人化、環境配慮という面では粉体塗装のニーズは、まだまだ拡大の余地がある。塗装機の塗着効率化や自動化の開発も進む。粉体塗料では、安全面でも有機溶剤を使用しないため、塗装作業時における大気汚染、火災、中毒などの危険性が低い。ただし、省エネやCO₂排出量という面では、焼付硬化のため不利にあり、CN対応が急がれる。
優先的に実行すべきと考えられる改善点としては、先ず粉体塗装の焼付乾燥炉からのCO₂ガス排出削減による環境改善が挙げられる。一般的に低温焼付は、「160℃×20分」が、各塗料メーカーがうたう定義だ。さらにエポキシ/ポリエステル系粉体では「140℃×20分」のラインアップもある。焼付け条件を180℃から120℃に下げれば、エネルギーコストは約50%削減できるという試算もあり、コスト面や品質等の課題はあるものの低温化の競争がいま進んでいる状況だ。焼付乾燥の課題は、単に塗料用樹脂の改善のみに頼らず、低温短時間乾燥用の塗料添加剤の開発、塗料の架橋反応を促進する乾燥炉などの開発なども期待したいところである。
本誌では、粉体塗料・塗装をテーマにし、粉体塗装を推進する塗装専門事業者に取材した。また、粉体塗料の需要やトレンド、低温焼付型塗料の開発、新しい乾燥システムについて寄稿により紹介する。
『塗布と塗膜』
昭和46年に創刊した旧『工業塗装』誌の工業用塗料・塗装分野はもとより、建築用塗料・塗装分野はもちろんのこと、広くコーティングや表面処理、関連材料、更には色彩・デザインといった分野までを網羅する業界関連総合専門誌。業界とユーザーを繋ぐ専門誌として創立65周年に新題号としてスタートしました。
2024年11月号(Vol.13 No.4)
特集一覧
【工場レポート】
粉体塗装推進 ハイブリッドライン 株式会社トキン工業(埼玉・ときがわ町)
【寄稿】
①粉体塗料の世界需要と今後のトレンド/立花 敏行【日本パウダーコーティング協同組合】
②ポリエステル系低温焼付粉体塗料の開発/鬼塚 秀一【川上塗料株式会社】
③触媒乾燥システム「Thermoreactor®(サーモリアクター®)」の紹介/藤原 知孝【株式会社コーレンス】
注目・製品
・CLOSE UP 自己放射冷却塗装を開発 日産自動車
・究極の塗着効率等を紹介 旭サナックが新製品発表会を開く
・導入レポート/環境開発技研「オゾン式塗装ブース水浄化装置」×たくみ工芸
・製品コーナー 旭サナック エア静電自動ガン「サンガンⅢ(EAB500)」
・ロボット自動塗装実験棟構築 川田工業・川田テクノロジーズ・常盤電機
・推進性能劣化追跡アプリ 商船三井
・業界キャラクターが一堂に ギョウキャラが製品・企業をPR
・製品TOPICS 2024年8月~10月 新製品リスト
マーケット
・塗装の変革 自動車塗装CN研究会 「ステージ1.5」新設定
・カラートレンド BASF 新技術による自動車カラートレンド
・「2024物流問題」現況アンケート~塗料販売店編~
・塗料産業海外 REVIEW グローバルメジャーメーカー動向把握
・統計
注目団体活動
・日本工業塗装協同組合連合会 通常総会&全国大会「金属塗装、育成就労の対象に」
コラム
・たくを語録 工業塗装の神髄を読む(20)小柳拓央(小柳塗工所)
展示会レポート
・Japan Mobility Show「自動車」軸に社会課題に挑戦
・来場多数の塗料・塗装設備展
・2024国際物流展 来場者は前年比4割増
・2024洗浄総合展 複数系統の洗浄方法集結
塗料・塗装業界ニュース・トピックスほか
・塗料・塗装業界ニュース・トピックス
・団体ニュース
・ピックアップ 関係各省庁発表・公布情報
・インフォメーション(催し物ガイド)
・表紙のことば・編集後記
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