【決算】日本特殊塗料、売上増で利益も伸長
日本特殊塗料(遠田比呂志社長)は11月13日、2025年3月期第2四半期(中間期)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比3・9%増の325億6700万円、営業利益は同36・4%増の19億1600万円、経常利益は同15・0%増の29億8千万円、親会社株主に帰属する中間純利益は同17・6%増の21億1400万円となった。
セグメント別の業績は、塗料関連事業は、主力製品の防水材・塗り床材を中心に建築・構築物用塗料の販売が堅調に推移するとともに、集合住宅大規模改修工事等の工事関連売上が前年同期比37・9%増と、増収に大きく貢献した結果、セグメントの売上高は同19・6%増の121億8800万円となった。損益面では、継続的に取り組んできた販売価格見直しを含む増収の効果に加え、原価低減活動・経費低減策の徹底により、セグメント利益は同198・4%増の5億3100万円となった。
自動車製品関連事業は、国内自動車メーカーにおける一部車種の生産停止や台風に伴う工場の稼働停止、中国をはじめとしたアジア地域におけるEV市場拡大を背景とした販売低迷等の影響を受け、主力製品である吸・遮音材等の販売が減少し、セグメントの売上高は同3・7%減の203億7千万円となった。損益面では、売上高は減少したものの、生産体制の効率化・合理化、継続的な原価低減活動・経費低減策による収益性向上を受け、セグメント利益は同13・0%増の13億8千万円となった。
その他では、保険代理業の売上高は同2・3%増の700万円となった。
なお、今年8月8日に公表した通期連結業績予想を修正。売上高は予想より1・8%増の637億円、営業利益は同4・8%増の32億5千万円、経常利益は48億5千万円のまま据え置き、親会社株式に帰属する当期純利益は同3・0%増の34億円と上方修正した。