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【決算】大伸化学 、売上伸長も利益減少

大伸化学(堀越進社長)は11月12日、2025年3月期第2四半期(中間期)の連結決算を発表した。
 
わが国経済は、企業収益や雇用環境の改善、インバウンド需要の拡大等を背景に緩やかな回復基調が見られた。しかし、長期化するウクライナ情勢や中東情勢の不安定化等による資源価格の高騰、円安による物価上昇等により、景気の先行きは依然として不透明な状態が続いている。同社グループが主として関連する塗料業界においては、こうした経済環境のもと出荷数量は前年並みの水準となった。このような情勢のもと、同社グループの製品出荷数量は前年同期比3・6%増の6万8685トンとなった。
 
売上高は、出荷数量の増加や原材料価格の上昇分を販売価格に一部転嫁したことにより販売単価が上昇したため、同7・3%増の172億5900万円となった。利益面については、原材料調達価格の高騰に対して、販売価格の是正や効率的な原材料購入の推進および新規需要の開拓に努めたが、円安による原材料価格や運送費の上昇等があり、その結果、営業利益は同27・2%減の3億3600万円、経常利益は同27・5%減の3億8500万円、親会社株主に帰属する中間純利益は同29・5%減の2億5千万円となった。
 
主な品目別の売上高は、単一溶剤類が同9・2%増の68億2600万円、印刷用溶剤類が同10・8%増の32億6800万円、単一溶剤を中心とした商品が同6・9%増の24億6500万円、特殊シンナー類が同5・7%増の17億7200万円、塗料・その他が同1・6%増の11億4500万円、洗浄用シンナー類が同0・3%減の10億8900万円、ラッカーシンナー類が同1・5%増の3億7800万円、合成樹脂塗料用シンナー類が同3・0%増の3億円、その他収入が同4・7%減の1300万円であった。
 
なお、今年5月14日に公表した通期連結業績予想を修正。売上高は350億円のまま据え置いたが、営業利益は予想より19・0%減の8億5千万円、経常利益は同15・5%減の9億3千万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同14・7%減の5億8千万円と下方修正した。