塗料メーカー海外生産、17・4%増851万t
日本塗料工業会(若月雄一郎会長)は2023年日本の塗料メーカーの海外進出状況をまとめた。海外での塗料の生産量は前年比17・4%増の851万8684tであった。
2023年の世界経済は、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化や中東での紛争等からくる情勢不安、エネルギー価格の高騰もあり減速見込みであったが、IMFの試算による世界全体の経済成長率は3・2%と底堅い成長を見せた。
地域別では、アジアでの生産量は768万2801tで同19・6%増。中国での生産量が502万4883tで同18・7%増を筆頭にインドは75万55tで同6・9%増、その他のアジアは190万7863tで同27・9%増と伸長した。米国は8万4718tで同10・5%減、欧州は48万3377tで同2・1%増であった。その他(アフリカ、オセアニア、中南米他)は26万7788tで同1・8%増となった。
なお、調査対象は同工業会正会員86社で、回答あり79社(回答率92%)、うち、進出あり32社(前年より1社減)、進出先国数は54カ国(前年と変わらず)、現地企業数は371社(前年より26社減)であった。