日本ペイント、建築用塗料3種発売
日本ペイントは10月29日、建築用塗料分野から新製品3種を新発売した。ターペン可溶1液ラジカル制御形ハイブリッド高耐候性つや消し塗料「ファインパーフェクトトゥルーマット」は、わずかなつやも残らない落ち着いた仕上がり。 外壁や鉄部、付帯部にも対応可能な弱溶剤タイプの高耐候性塗料である。
同製品の特長は〝真のつや消し塗料〟。多くのつや消し塗料は、つや有りの塗料をベースに作るためわずかなつやが残るが、ファインパーフェクトトゥルーマットは、最初からつや消し塗料として開発された製品。緻密な塗膜構造により、いわゆる奥つやと呼ばれるわずかなつやも残ることがない。業界に先駆けて開発したラジカル制御技術を採用することで紫外線による塗膜劣化を防ぎ、従来のシリコングレードを超える高耐候性を実現。さらに、色の変化も起こりにくく、きれいな外観を長く維持できる。
特殊な顔料を採用することで、塗膜強度向上によるヘアークラック抑制と緻密な塗膜構造による優れた仕上がり性を両立。わずかにつやがある塗膜の場合、ローラー跡がつやむらとして残ることがあるが、完全なつや消しにすることで吸い込み差によるつやむらを軽減し、仕上がりの良さに繋がる。また塗装後も割れにくく、汚れがつきにくい。
高意匠サイディングボード用超低汚染セラミックハイブリッド無機系外壁保護クリヤー「ピュアライドUVプロテクトMKクリヤー」は、「UVプロテクトクリヤー」シリーズの無機系の新ラインアップ。 高意匠サイディングボードの模様を、より長期間美しく保つ。
同製品の特長は、紫外線や経年に対する優れた耐候性。紫外線で塗膜が劣化すると、顔料が露出して粉をふいたような現象(チョーキング)が発生するが、UVプロテクトクリヤーシリーズは、2液硬化反応による強靭な塗膜で、サイディングボードを新築時に近い風合いのまま維持する。超低汚染性で、藻やかびの発生を抑制し汚れを浮かし落とす。UVプロテクトクリヤーシリーズによる塗膜は水になじむ性質(親水性)を持つため汚れが付着しにくく、雨水によって汚れを流す。また、防藻・防かび性も備え、住宅の外観を美しく保つ。
クリヤー塗膜なので、サイディングの意匠性を引き立たせる。加工が容易なサイディングボードは意匠性が素材の魅力であり、それを塗りつぶすのではなく、魅力はそのままに、つやなどによってさらに引き立てる。
変性エポキシ樹脂下塗り塗料(低温用)「ハイポン20デクロW クリーンルーム用」は、精密機器製造工場などクリーンルームが設置される施設の内部鉄骨に最適な下塗り塗料で、 低温乾燥性に優れる。
同製品の特長は、クリーンルームに影響を及ぼす揮発性ガスの炭化水素ガスやアンモニアガスを早期に放出し、アウトガス汚染を抑制する。ホルムアルデヒド放散等級はF☆☆☆☆。変性エポキシ樹脂塗料であり、2種ケレン面にも優れた防錆性と密着性を示す。JIS K 5551構造物さび止めペイントC種2号相当の性能を有する。5℃以下のような低温環境でも優れた乾燥性を示す。刷毛塗装、ローラー塗装、エアレス塗装性はいずれも良好である。主な用途は、アウトガス発生量早期放散及び防食性が要求される個所の下塗り。
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