【決算】コニシ、売上・利益ともに増加
コニシ(松端博文社長)は1月29日、2025年3月期第3四半期連結決算を発表した。売上高は前年同期比1・8%増の1026億8600万円、営業利益は同3・0%増の84億8500万円、経常利益は同3・1%増の89億1100万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同5・2%増の60億円となった。
セグメント別では、ボンドは、一般家庭用分野ではホームセンター向けやコンビニエンスストア向けが順調に推移した。住関連分野では、建築コストの上昇による新設住宅着工戸数の減少を受け、内装工事用接着剤等の販売は低迷したが、市場開拓を進めている建築資材製造用や外壁タイル用接着剤は新製品の採用が進んだことで売上が増加した。産業資材分野では、新規開拓を進めている自動車・電子部品に使用される弾性接着剤や紙関連用水性接着剤、鋼製部材や異材種用接着剤の拡販が進み、売上が増加した。建築分野および土木分野では、改修工事案件の増加に伴い建築用シーリング材の売上が増加した。この結果、売上高は同2・6%増の563億1700万円、営業利益は同1・7%増の56億7千万円となった。
化成品は、化学工業分野では中国の景気減速の影響を受け樹脂原料の生産調整が長期化し、売上が減少した。自動車分野では、認証不正による取引先の工場稼働停止や仕入価格に連動する販売単価の下落等の要因により売上が減少した。電子電機分野では、スマートフォン向け商材の新機種への横展開やコンデンサ向け商材が伸長し、売上が増加した。この結果、売上高は同7・1%減の278億4300万円、営業利益は同5・3%増の10億5500万円となった。
工事事業は、計画通りに工事が完工したことで、売上および利益が増加した。また、公共事業を中心としたインフラおよびストック市場の補修・改修・補強工事の受注活動は順調に進捗した。この結果、売上高は同16・0%増の183億8500万円、営業利益は同7・1%増の16億6400万円となった。
その他は、不動産賃貸業等で、売上高は同4・2%増の1億3900万円、営業利益は同34・6%増の1億2200万円となった。