表面処理加工技術展、PFASフリー展示多く
大阪産業創造館(大阪産業局)主催の「表面処理加工技術展2025」が、3月7日午前10時30分から午後4時30分まで大阪市中央区の大阪産業創造館で開催された。出展社約57社だった。今回は昨年に引き続き『特定PFAS(有機フッ素化合物)フリー』をテーマとする企業が多かった。

多くの来場者で盛況であった

ウチダブース
ウチダは、PFAS対応の「UHMWーPE(超高分子量ポリエチレン)」を塗料に添加することで、PFAS規制に抵触するPTFE含有塗膜を凌ぐ摺動性、耐摩耗性を発揮するとの提案をした。水性塗料にも適合し、薄膜から厚膜まで幅広く適合とのこと。
奥野製薬工業は、PFASフリーの非粘着・防汚性コーティング剤を紹介。シリカ系薄膜コーティング剤でフッ素コーティング剤と同等の非粘着性、防汚性、撥水撥油性の付与が可能。東西化学は、バリアフレーク塗料をエアゾール化した製品や、PFASフリーの焼付型潤滑塗料をアピールした。
シャイン工芸の「セラアーマー」はセラミックを用いてゾルーゲル法で皮膜を形成する。PFAS対応のコーティング剤をアピールした。ダイゾー・ニチモリ事業部の「DM」コートは二硫化モリブデンやフッ素系樹脂などの固体潤滑剤を塗料化した製品で、摺動面に塗布することで摩耗防止、焼き付き防止、長期防錆、非粘着性の向上などの効果を発揮する。
関西ポリマーは、非粘着・高耐久のフッ素系PEEKコーティングを展示した。フロロコートは、フッ素樹脂コーティングの受託加工に特化している会社である。難付着性・摺動性・撥水撥油性・耐食性、耐摩耗性や帯電防止性能を備えたフッ素樹脂コーティングを提案した。高松帝酸は、高分子へのフッ素ガス表面処理技術を紹介した。
意匠性を特長とする企業としては、オークマ工塗は、工業用部品への焼付塗装、ウレタン塗装した商品を展示。独自技術の「ワレンコート」を軟質材素材にした製品を紹介した。日研工業所は、精密塗装による表面処理技術をアピール。フジケミ近畿は、藤倉化成のプラスチック向け高機能・高意匠塗料を提案した。サンデーペイントは産業向け補修用スプレー紹介。三共理化学の弾性特殊研磨剤「Lapin」は誰でも簡単に短時間で磨き作業が可能。
▽PFAS(ピーファス)=炭素-フッ素結合を持つ人工化学物質の総称である。このグループには数千種類の化合物が含まれ、撥水性・耐熱性・耐薬品性に優れた特性を持つ。そのため、フライパンのコーティング(テフロン)、防水・防汚加工製品、食品包装、消火剤など幅広い用途に使用されている。しかし、PFASの多くは環境中で分解されにくく、生体に蓄積する可能性があるため、健康や環境への影響が懸念されている。
▽特定PFAS=PFASの中でも、特に規制の対象となる物質を「特定PFAS」と呼んでいる。「特定PFAS」として規制されるものには、主にPFOA、PFOS、PFHxS、PFNAがある。
これらの物質は特に毒性や生体蓄積性が高いとされ、世界各国で製造・使用が制限されている。PFOAとPFOSはストックホルム条約(POPs条約)に基づき国際的に規制されている。