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AFJ、コンクリート浸透着色表面強化剤

AFJ(大阪・小林研二朗社長、旧社名アシュフォードジャパン)は、コンクリートに浸透させてカラーリングを施す新しい着色技術を開発。この技術を応用したカラーリングできる新しい表面強化剤「ナノピクス/NANOPICS」を3月10日より発売した。

「ナノピクス」下塗り剤と上塗り剤

 
ナノピクスは同社が開発した新しい着色方法とコンクリート表面強化剤とを掛け合わせることができる新技術を取り入れた、これまでにない表面強化剤、浸透性コンクリート着色強化剤。
 
表面強化剤とは、コンクリートやモルタルに塗布することで浸透して化学反応を起こし、コンクリートを緻密化させる塗布剤である。コンクリートが緻密化することで粉塵の発生を抑制し、耐摩耗性を向上する目的で使用される。同社の表面強化剤はコンクリートに塗布することで塗膜を造らずに耐久性・メンテナンス性を向上させることが特長で幅広い顧客に支持されてきた。
 
しかし、クリヤー(無色)にしか仕上げることができず、着色することはできないのか、色付きの表面強化剤にできないかという数多くの要望があった。コンクリート床に着色する際に色を浸透させ剥がれにくくすることは難しく、一般的な塗料による着色塗装では塗膜剥がれなどを引き起こしてしまう。そのため多くの場合、塗膜を厚くすることで耐久性を実現してきたが、工期がかかってしまったり、コストが高くなったりするなどの問題を抱えていた。
 
同社では独自に研究を重ね、従来製品化することが難しかった表面強化剤に着色ができるようにする新技術を導入することで造膜せずに着色ができる新しい強化剤「ナノピクス」の開発にこのほど成功した。この新しい強化剤の開発に成功したことで、厚膜型の着色塗料と比較しても費用を抑えて、塗膜剥がれなどのデメリットを克服することが可能になり、また工期の削減にも大きく貢献することができるようになった。
 
同製品の特長は、造膜しない着色技術により塗膜剥がれの心配がない。コンクリートに色を含浸させることで塗膜割れなどによる色の剥がれの心配がない。顔料を練り込んだカラーコンクリートのように仕上げることができる点にある。
 
また、コンクリート床を硬質化させ、耐久性も向上。コンクリートを硬質化することで摩耗にも強くなり、劣化も防ぐ。同社表面強化剤「ダストプルーフHARD」と性能は同等とのこと。
 
2工程で工期短縮、コスト削減に貢献。スプレーで2工程、各工程1回ずつ塗布する仕様なので厚塗り型の着色塗料と比較すると工期の短縮やコスト削減につながる。
 
カラーは、グリーン、ブラウン、ブルー、グレー、ブラックの5色。用途例は、物流センター、スタジアム、コンベンションセンター、空港・駅ビル、公共施設、工場、駐車場、倉庫、インナーガレージなど。
 
℡06・6531・8253