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重防食全塗装工程を水性化―日本ペイント

 日本ペイントでは、防食分野に対して、重防食塗料の全塗装工程を水性化した「ニッペ水性防食塗装システム」に注力している。
 「ニッペ水性防食システム」は、NETIS(国土交通省新技術情報提供システム)に登録されている(登録番号KK―120064―A)次世代の環境対応防食塗装システムである。防食分野、特に現場施工となる橋梁やプラント等の塗り替え工事の際は、現場周辺住民へ臭気対策や、火災リスクに対する施工現場の安全確保が大きな課題となっている。 

 その点、「ニッペ水性防食システム」は、下塗り~上塗りまで全て、消防法上の非危険物として取扱いが可能である。これにより現場や倉庫での保管数量に制限がなく、取扱い上の安全性が高い。また、下塗り~上塗りまでオール水性のシステムにて、シンナー臭がなく、人通りの多い場所や住宅街に近い場所での施工に適している。これらの特長は、前述の課題解決に大きく役立つものと考えられる。

 システムの製品には水性ハイポン20、水性ハイポン30中塗、水性ハイポン50上塗、水性デュフロン100中塗、水性デュフロン100上塗に、昨年10月に水性厚膜形ジンクリッチペイント「水性ジンキー8000HB」がラインアップに加わった。
 これにより防食下地~上塗りまで、オール非危険物水性の重防食塗装が可能となった。

『塗料報知』2016年6月27日号(4145号)掲載