オークマ工塗、密着不良の被塗物に対応
オークマ工塗(東大阪市)は、密着不良を解決する特殊塗装「ワレンコート」を開発し製品展開を図っている。この塗装は同社が独自に製品化した下地処理剤と塗料を使用するもので、従来「絶対密着しない素材」と言われていたポリエチレン(PE)、シリコン、軟質塩ビなどの素材に強固に密着する。碁盤目試験(カッターナイフで1ミリマスを100個作りテープで密着検査)において、曲げても素材から塗膜が剥がれないことが確認されている。現在、医療関係の企業と協同でシリコン素材に塗装して粘着性を持たせることにより、新たな市場につながる可能性があるとテストを繰り返している。
また、スポーツ関係・医療関係商品で、塗装によって抗菌、消臭効果が期待できるのではないかと、現在塗料を開発中。広く知ってもらうため、展示会に積極的に出展し優れた技術力をアピールしている。