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2016 業界5大ニュース<マーケット編>

『塗料報知』記者が選ぶ~2016年ここだけは、おさえておこう!!~

1位  日塗工、「JPMS29 塗膜の熱性能」を制定

日本塗料工業会は、遮熱塗料の塗膜の熱性能に着目した新たな測定方法の規格「JPMS29 塗膜の熱性能―熱流計測法による日射吸収率の測定」を4月21日の理事会で承認し、即日制定した。経産省の後押しも受け、国が進める省エネ施策に対応でき、しかも、断熱タイプなども含むすべての遮熱塗料を横並びで比較できる待望の手法を開発。その手法の日塗工自主規格(JPMS)にこぎつけた。

『塗料報知』2016年5月7日号1面(No.4139)

2位 リスクアセスメント義務化、各業界対応急ぐ

労働安全衛生法(安衛法)が改正され、塗装業界でも工場や屋内の現場などで、作業者の健康と安全を守り、災害を防ぐ化学物質のリスクアセスメント(危険性や有害性の調査および把握)が6月1日に義務化された。

これに対応するため、日塗工、日塗商、日塗装による塗料塗装普及委員は「リスクアセスメントの説明パンフレット」を作成。塗装現場の14%にまだSDS(安全データシート)が届いていないとの調査結果(厚生労働省平成27年度調査)もあり、3団体は傘下会員各社へのパンフレット配布とSDSの交付の徹底を急いでいる。

『塗料報知』2016年6月7日号1面(No.4142)

3位 日塗商、青年部設立へ 若手の力期待高まる

日本塗料商業組合青年部設立に向けた「全国青年次世代交流会を開催。北海道や沖縄からも81人が参集。設立への期待高まる。

日本塗料商業組合は来年度予定の日塗商青年部設立に向けた「全国青年次世代交流会」を11月11日午後3時から、東京都渋谷区恵比寿の東京塗料会館で開いた。北海道や沖縄からも駆けつけ、予想を大きく上回る81人が参集。幸先の良いスタートとなり、本番の設立への多数の会員参加を期待する声が高まった。

設立の趣意は「次世代を担う青年経営者並びに後継者の交流と連携を図り、個々の自己研鑽と相互の親睦を図ることで経営者としての資質を高め、新しい業態の創造にチャレンジし、英知と勇気と情熱を結集し塗料業界の発展のために寄与することを目的とする」。

参加資格は日塗商加盟の若手経営者・後継者およびそれに準ずる者。年齢制限は初年度は満60歳まで。会員増に伴い50歳程度への引き下げを目指す。活動は交流・連携、自己研鑽・親睦や経営者の資質を高める研修などの年に2回前後の全体活動に加え、分科会活動なども検討する。年会費制。

活動指針となる「目的」「設立趣意」「会則・規約」の整備を今後詰める。青年部設立総会は来年5、6月を予定。28年度内は各ブロック、地区での説明及び会員参加の呼び掛けを急ぎ進める。

『塗料報知』2016年11月27日号1面(No.4159)

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