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トウペ、長期実績の粉体塗料

トウペは、環境対策、省資源化製品の粉体塗料にいち早く着目し、環境配慮形粉体塗料「トアパウダー」を開発。30年を超える実績と、培われた品質で高い評価を得ている。また、ユーザーの多様な用途や要望に応えるため、耐食性に優れるエポキシ樹脂系から、高耐候性のポリエステル樹脂系、ハイブリッド型のエポキシ・ポリエステル系まで豊富にそろえている。

昨年、環境配慮として注目されているHAA(ヒドロキシアルキルアミド)硬化剤を用いたポリエステル樹脂系粉体塗料である「トアパウダーApress(アプレス)」を発売し、幅広い需要へ対応すべく、製品ラインアップの充実を図っている。同製品は焼き付け反応時に発煙やヤニなどの黄変ガスがほとんど発生しないので、塗膜の黄変を抑制。豊かな色の再現性や鮮映性と、薄膜での平滑性に優れた美しい外観が得られる。

ラインアップについては、次のような特長ある塗膜特性を有したものをそろえているので、多種多様な用途や要求品質に合わせた塗料が選定できる。
 ▽トアパウダーアプレスSD=標準品で低温硬化性、耐食性、コストパフォーマンスに優れた汎用グレードであり、屋内用途に適している。焼き付け条件は160℃×20分。
 ▽トアパウダーアプレスHQ=高品質品で焼き付け時のワキが少なく、塗膜物性に優れた上位グレードであり、屋内や準屋外用途に適している。焼き付け条件は180℃×20分。
 ▽トアパウダーアプレスHWP―AL=高耐候性品で優れた耐侯性を有したアルミ建材専用のハイスペックグレードであり、屋外用途向けに適している。焼き付け条件は180℃×20分。

なお、トアパウダーでは、この他に次のような製品も用意している。
 ▽トアパウダー♯1000=エポキシ樹脂の持つ優れた耐食性・耐薬品性を有し、広範囲の被塗物の保護塗装に最適。また、密着性も高くホーロー状に美しく仕上がる(全つや~つや消しまで対応)。焼き付け幅が広く、1回塗りで40~120μの膜厚が自由に得られる。
 ▽トアパウダー♯6150、同♯6150F=水道用ダクタイル鋳鉄直管、異形管およびバルブ内面塗装用に開発された、速硬化・耐防食・水質適性に優れたエポキシ樹脂系。予熱塗装(300~1200μ)ができ、後加熱が不要。
 ▽トアパウダー#1800(コロナガン用)、同♯1850(トリボガン用)=エポキシ樹脂の耐食性・耐薬品性と、ポリエステル樹脂の鮮映性を併せ持つハイブリッドタイプ。薄膜でも美しい仕上がりが得られ、焼き付け幅が広く焼き付け時の黄変がほとんどない。オプションで抗菌性を付与した塗膜設計も可能。
 なお、両製品とも焼付条件が160℃×20分の低温タイプもある。
 ▽トアパウダー♯1700=エポキシ・ポリエステル樹脂の特長を持ちつつ、省エネ、二酸化炭素(CO2)排出量削減に貢献する低温焼付形ハイブリッドタイプ。低温硬化性に優れ、焼き付け時間を大幅に短縮(140℃×20分)。1回塗りで40~100μの膜厚が自由に得られる。抗菌性を付与することも可能。
 ▽トアパウダー♯4300、同♯4300LC=豊かな色彩再現性、鮮映性に優れた外装美装仕上げと、耐候性・耐食性を両立した屋内外用途向けのポリエステル樹脂系。塗膜の平滑性を損なわずに幅広いつや調整が可能。オプションで抗菌性が付与できる。
 ▽トアパウダー♯4000P=低温硬化性・耐候性・ショットブラスト性に優れたHAA(ヒドロキシアルキルアミド)硬化形ポリエステル樹脂系粉体塗料。低温硬化性に優れ(160℃×20分)、焼き付け時に炉内から出る煙、ヤニにより炉壁の汚れを軽減することが出来る。平滑性も高く、外装美装仕上げ用としても最適。
 ▽トアパウダー♯4700=従来品と同等以上の塗膜性能を持ちつつ、耐候性を大幅に向上させたポリエステル樹脂系。促進耐候性試験1500時間で光沢保持率80%以上(白系)を保持。また、標準膜厚の60~80μでタレやワキ、ピンホールなどの心配がなく、平滑性、鮮映性に富んだ塗膜が得られる。

『塗料報知』2016年10月7日号(4154号)掲載

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