6/17、環境適応型塗料/機器特集を発刊します
2017.06.16
全ての国が温室効果ガスの削減目標を国連に提出し、最終的には温室効果ガスの排出をゼロにするとした地球温暖化の国際的枠組みである「パリ協定」が2015年12月に採択された。一方、米トランプ大統領は6月1日に、このパリ協定から離脱することを発表。
再交渉を始めて公正な協定を結びたいという提案や、米国と納税者を守る新協定ができれば復帰するという考えも示したが、具体的な条件は明らかにされていない。
同協定の規定では、離脱が可能になるのは発効から4年後の2020年11月。温暖化ガス排出量が世界2位の米国が離脱すれば、国際的な課題である温暖化対策に悪影響が出ることは避けられない。地球規模でも温暖化対策や環境対策の必要がますます高まっているにもかかわらず、先行きが不透明になってきた。
一方、国内では東京都がヒートアイランドに悩む港区や新たに助成対象に加えた杉並区など、遮熱塗装への助成の実施区が20区近くにまで伸長。遮熱塗料の一般生活者への浸透度も高まっている。また劣化因子の紫外線(UV)や風雨への対応型、建物外壁の汚れを防ぎ、細菌やウイルスを不活性化する光触媒塗料、室内壁用汚染除去型、水性タイプの深化など、地球環境や身近な生活環境を改善できる塗料へのニーズは今後もますます高まるに違いない。
この特集では、生活環境を改善する塗料・資機材や、温暖化対策・省エネに役立つ塗料・塗装工法などを取り上げる。