プレマ、黒色優れた遮熱性 屋根用塗料上市
けんtプレマテックスは、2液弱溶剤型無機変性ラジカル制御遮熱塗料「ラジセラルーフ」を発売した。
同製品は屋根専用塗料で、濃色でも優れた遮熱性を発揮する。一般的な黒色顔料であるカーボンブラックは、太陽光線を吸収しやすく、熱を発生させる原因となってしまう。ラジセラルーフは特殊遮熱無機顔料やチタン系黒色遮熱顔料を使用し、高温化の原因となる近赤外線領域波長(780~2500nm)の高反射率を実現している。
これにより、かつて難しいといわれていた濃色系の遮熱塗料を可能にした。さらに経年劣化に起こる退色も低減できる塗膜設計で、美しい黒色を維持するという。
耐候性においても紫外線により発生したラジカルを5つのステージコントロール技術で塗膜劣化の原因のラジカルを抑制する。
5つのステージとは、①発生してしまったラジカルも厚い無機バリア内に封じ込めラジカルの増殖を抑制②HALS(光安定剤)により発生したラジカルを封じ込め増殖を抑制③厚い無機バリア層で酸化チタンの表面をコートして紫外線の侵入を防御④紫外線吸収剤により紫外線を吸収し熱などのエネルギーに変換し放出⑤樹脂にオルガノポリシロキサン(無機系)を採用(紫外線に強い)である。
このラジカル抑制により、「耐用年数は、フッ素樹脂塗料にも劣らない期待耐用年数15年〜18年の超耐候性を実現した」と同社は話す。