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BASFカラートレンド、色を組み合わせるニーズも

アジアパシフィック地域の提案色を説明する松原氏

アジアパシフィック地域の提案色を説明する松原氏

BASF(ドイツ)は、アジア太平洋地域を含む世界の自動車のカラートレンド予測を発表した。これによれば、2017年から2018年のBASFにおける自動車カラートレンドのテーマは「透明と不透明の間」(トランスルーシッド:Translucid)とした。このテーマは、携帯端末のような1枚のガラスの画面を通じて双方向でつながる(SNS等)社会を表現している言葉で、このガラスは時に不透明なフィルターとなり、行き来する情報を無意識に、または意図的に曇らせる。この不透明で危うい環境から生まれる不安から、同社は「人々は実態を求める」傾向を予想する。このテーマに沿って、同社事業本部のデザイナーは、65色の新たな自動車カラーを提案。質感を伴うカラーが多く見られた。

アジアパシフィック地域では、力強く挑発的でありながらも、洗練されたカラーが中心。深い透明感と強い輝きのディープトーンは、思慮深い知的さや自身の強い意志を象徴している。レッドやブラックに粗い粒子の輝きを持たせ(ガラスフレーク等)若者の挑発的な態度を反映したカラーとなっている。日本が生み出したパールホワイトはアジアでも人気となっており、今後は白さの中にブルーやグリーン系を入れた輝きを持たせたカラーのトレンドを予想する発表があった。

BASFジャパンカラーデザインセンター・アジアパシフィックチーフデザイナーの松原千春氏は日本について「アジアパシフィック地域に入っているが、トレンドは同じで、“自分らしさ”“自分の未来のために”というトレンドは今に始まったことではないが、それが加速している」と説明。実際に日本における自動車のカラーバリエーションはグローバル市場と比べて圧倒的に豊富にあり、今後は「色と色とを組み合わせるニーズが盛り上がる」とも話した。さらに、色だけでなく異なる素材とのコーディネートも登場も予測。その上で透明感のある「ブルー」。グリーンやブルーのレイヤーがある「パールホワイト」。奥行きのある層を感じる「ライトグリーン」の3カラーは、他の色や素材とのコーディネートに最適とのこと。