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遮熱塗料、2年続けて5%台増に 道路用が大幅伸長

日本塗料工業会(田堂哲志会長)は高日射反射率塗料(遮熱塗料)の2016年度の出荷実績(報告社数:28社)を発表した。全出荷量は1万3818・8tで、前年度の1万3114・9tを5・4%上回った。14年度は前年度を4・5%下回り初のマイナスとなったが、15年度の5・0%増に続く5%台の順調な伸びとなっている。高日射反射率塗料の統計をとり始めた2004年は1549・3t。9年で8・9倍の規模に達したことになる。

主力の建築用は1万3377・5tで、前年度の1万2759・3t比、4・8%増。前年の15年度の5・2%の伸びに近い増勢を保った。道路用は397・8tで、前年度の324・4t比22・6%増と20%を超える大幅な伸びとなった。15年度は0・7%増とほぼ横ばいに止まっていた。

建築用も道路用も今後、夏季開催のため暑熱対策が必要な東京五輪関係や東京などの都市再開発などで上積みが見込めそうだ。

出典:日本塗料工業会