菊水、瀬戸市に東海工場が竣工
菊水化学工業は、かねてから愛知県瀬戸市北丘町に建設中であった東海工場が竣工。その内覧会と竣工披露パーティーを7月12日に行った。
内覧会は午前10時から東海工場で実施。同工場は用地面積が約4万9千㎡、建築面積は約2400㎡で、製造所2棟に出荷所、溶剤倉庫、倉庫、事務所が各1棟の構成になっている。溶剤タンクは避雷針がなくても落雷に対処できる最新の避雷システムを完備。製造所内の設備も帯電防止、防爆仕様と安全に配慮したものとなっている。
生産の主力となるのは、2液弱溶剤形オールマイティーフッ素樹脂塗料の「キクスイSPパワーフッ素」と2液弱溶剤形オールマイティーシリコン樹脂塗料の「キクスイSPパワーシリコン」。前者は4フッ化フッ素樹脂ハイブリッドにより高耐候性で強靭な塗膜を実現、後者はシロキサン結合により緻密な塗膜を形成して高耐候性を発揮することが特徴である。
竣工披露パーティーは正午から愛知県春日井市松新町のホテルプラザ勝川で開いた。
席上、あいさつに立った山口均社長は「弊社は昭和34年に創業した建築用水性塗料に特化した塗料メーカーでございます。平成25年に私が社長に就任した時に事業拡大するためには水性塗料だけでは限界があると感じまして、溶剤を取り扱う総合塗料メーカーになりますことと、海外事業展開の拡大確立を経営方針に掲げました。その一環である東海工場の竣工式をこうして迎えることができまして、感無量でございます」と述べた。
海外事業の展開では、同社初の海外での工場である中国での工場竣工式を5月16日に実施したことに触れた後、「私が掲げました経営方針を菊水グループの全社員が一丸となって頑張ってくれまして、いよいよ飛躍に向けてスタートを切る節目の年となります。弊社の精神は、『社是であるみんなのために よりよい商品 ゆたかな愛情』であらわされており、これはどんなに社会が変化しても変わることなく、世の中に役立つ経営と商品作りに忠実でありたいという創業者の精神です」と語り、社長としてこの創業の精神を守り、会社を発展させていくことが使命だと考えているとした。