業界同級生から本紙へエール ゴードー
経営基盤を盤石に 次への思いをHP掲載
ゴードー 社長 大川内誠氏
弊社は、商社機能と製造機能を併せ持つ企業として、ゴードー商事株式会社の社名で昭和21年2月に発足しました。
私は入社して30数年になります。入社当初は大阪支店勤務で営業担当をしておりました。抵抗器やコンデンサーの製造過程で洗浄に有機溶剤を使うのですが、ある日、電子部品製造の会社に売り込みに行った際に、商品を売るだけではだめで、石油関連製品の動向等の情報提供が商社の重要な機能であるということを学びました。これが私の原点です。2000年に福岡支店長、2008年に東京支店長を経て、2014年に社長に就任しました。
私で8代目の社長ですが、歴代の社長には全員社員が就任しています。地縁、血縁関係は一切ありません。これは弊社の大きな特徴だと思います。それと今までの70年間で赤字決算が一度も無いということは誇らしいことですが、私にとってはプレッシャーです。
現在、パートタイマーを含めて社員は約200人で、皆一体感を持っています。70周年記念事業では2月に沖縄に社員旅行に行きました。パーティー会場ではテーブルを年代別に分けました。部店長クラスは会議で面識はあるのですが、面識のない社員には年代別でテーブルを分けたのは好評でした。地域差はあっても同年代ですからすぐに意気投合し、一体感がまた強くなったと思います。
ここ10年ほど、松澤会長の社長時代から人事、労務等の社内制度の充実を図っており、その中で、この70周年からは『ハッピーバースデーホリデー』を創設しました。誕生月に休みを取って家族孝行してもらおうというもので、取得率は100%です。
歴代社長7人の思いを継いで、ゴードーのGoとDoを生かしてGoing to the next stage / Doing our best というキャッチフレーズを作りました。ホームページのトップ画面に掲載し、私の思いを表しています。
私どもはOEM専門ですが、脱塗料、脱インキの視点で将来を見る必要があります。化学品部門を見ると医薬品、自動車関連、洗剤、化粧品、その他とまだまだ幅があり、80年はもちろんその先の100年を目指しています。
業界紙は、新しい工場の完成や、新商品の発売等の情報も必要ですが、時代のトレンドはどうなっていくのか、という動向も知りたいです。そういう情報こそ、ビジネスに結びついていくヒントがあると思います。
※本内容は2016年10月27日号(4156号)塗料報知新聞社「創立70周年記念特大号」の特別企画です。