【製品寄稿】最先端の製品を市場へー日本特殊塗料
1.はじめに
日本特殊塗料(東京)は現在、遮熱性能を持たせた省エネ化に加えて、使用者がより快適に使え、ライフサイクルコストの低減化や作業員の省力化及び作業日数の短縮に役立つような建築内外装用、床用及びウレタン防水用の最先端の製品作りを進め、市場に送り出している。
1.1液型ガラス面用省エネ・遮熱塗料「NTサーモバランスNEO1(ネオワン)」
同社は以前からガラス面用遮熱塗料の「NTサーモバランス」を展開しているが、同製品はこれを低臭タイプにし、また1液タイプにして取り扱いやすくしたもの。これにより作業が非常にしやすくなり塗装時の作業環境を大幅に向上させることができた。
特長は人が暑く感じる太陽光線の近赤外線領域(波長780~2500nm)の光を吸収し室内への熱の侵入を低減し、室内の温度上昇を抑制することができる、1液常温硬化シリコン樹脂を採用のため耐候性に優れる、窓ガラスに塗装の場合、可視光線透過率は約80%と高く、視界を妨げず色の変化も気にならない、紫外線(波長200~380nm)を吸収し低減するため家具やカーテン、畳などの劣化や色あせを抑制するなど。
2.2液水性ハイブリッド無機樹脂塗料「シルビアセラティーN遮熱」
外壁用遮熱塗料で、現行製品を大幅にリニューアル。優れた遮熱性能は踏襲しつつ、低汚染タイプに特化し、低汚染性能の大幅向上を実現した。
この「シルビアセラティーN遮熱」と「NTサーモバランスNEO1」はニットク・アメニティシステム連合会の専用製品であり、責任施工となる。
今後、同じく外壁用遮熱塗料で、「シルビア1液ハイブリッドセラ」も上市予定だ。シルビアセラティーN遮熱と同じく無機タイプでハイブリッド無機タイプ。1液型で扱いやすく耐候性に特化。特に耐候性を求めるニーズに十分に応えられるもの。
3.環境対応型4フッ化フッ素樹脂系トップコート「プルーフロンEGトップ4F」
主力の防水材分野で4フッ化構造のフッ素樹脂を採用し、高耐久性に優れた上塗り塗料。ウレタン防水層のメンテナンス周期の延長につながり、ライフサイクルコスト面でも特に優れるもの。また、フッ素樹脂の耐久性に加え、遮熱性能により室内への熱の侵入抑制と防水層の熱劣化の抑制効果がある遮熱タイプの「プルーフロンEGトップ4F遮熱」も拡販中だ。
4.超速硬化ウレア・ウレタンゴム系塗膜防水材スプレーシステム「NTスプレー」
専用のスプレーマシンを使用する専用システムにより、約10秒で指触乾燥、約3分で初期硬化を実現する超高速反応型のウレタンゴム系塗膜防水材。屋上やベランダなど広い面積の防水施工では多くの作業員が必要になり、技術も必要になる。そこで、同システムは高品質で安定した防水層の形成が可能で、指触乾燥約3分と、すぐに「プルーフロンEGトップ4F」などのトップコートを塗布でき、施工の効率化を実現。工期の大幅短縮を可能にするもの。
5.水性硬質ウレタンコンクリート系塗り床材「ユータックコンプリート」
ウレア・ウレタン樹脂の有機成分をベースにセメントやセラミックの無機成分を配合した有機・無機ハイブリッド系の塗り床材。8㎜厚の厚膜から、水性硬質ウレタンコンクリート系でありながら、3㎜厚の薄膜まで施工できるもの。耐熱性・難燃性に優れ、耐摩耗性や耐薬品性にも優れる。
新設計の特殊ウレタン樹脂を表層に配向させることにより、高光沢の美しい仕上がりを実現した高光沢タイプの「ユータックコンプリートG」もある。
※本寄稿は2016年10月27日号(4156号)『塗料報知』の「創立70周年記念特大号」に掲載された内容です。