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DIC、塗料用原料値上げへ 需給バランス逼迫受け

DICは4月18日、塗料用樹脂全般について、価格改定の実施を決定したと発表した。今回の改定は5月15日出荷分から適用され、値上げ幅は製品群によって異なるが、1kgあたり15円以上となる。

価格改定の背景に、原油価格の上昇、中国の環境規制強化による石化原料の供給量が減少し、需要増加による需給バランスの逼迫化などの影響を受け、塗料用樹脂の主原料となるアクリル系モノマなどの価格の高騰が続いている。さらに、物流業界の人手不足や燃料高騰を背景に物流コストも上昇している。同社では「価格上昇分を自社努力による吸収を続けていたが、昨今の大幅な原料価格と物流コストの上昇を吸収することは極めて困難な状況にある」と話し、今後の安定供給と事業継続を図るためには価格改定が避けられないと判断し、値上げを決定した。