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大日本塗料、アルミ等に優れた付着性下塗り

エポティの塗膜メカニズム

大日本塗料は、建造物の金属素材に対応する弱溶剤系2液防食下塗り塗料「エポティ」を発売した。近年、建造物には鉄鋼のほかステンレスやアルミなどの非鉄金属や亜鉛めっき鋼なども多用されている。これらは従来無塗装で使用されていたが、美観性と耐久性を向上させるために塗装を行うニーズが増えている。

一方、金属・非金属は素材ごとに特性が異なり、その特性に応じて下塗り塗料を選定する必要があった。例えば、プラント設備の配管塗り替えで、配管自体が鉄鋼で、架台や留め具には亜鉛めっきやステンレスなどが使われ、このため取り扱う塗料種類の増加や、塗り分けを要するため工程・工期が増加するなど、塗装管理が煩雑になる問題があった。

また、公共建築工事標準仕様書でも塗装系が制定されている亜鉛めっき鋼は塗料が付着しにくい素材であり、これまでトルエンやキシレンといった第2種有機溶剤を多く含む強溶剤系の塗料が主に使用されていたことから、現地作業では臭気を含めた環境の問題も発生していた。

こうした問題を解決するものとして、同社は「エポティ」を開発。柔軟性に優れる塗膜を形成するため、鉄鋼のみならず亜鉛めっき鋼やステンレス鋼など従来塗装では付着しにくかった各種非鉄金属面に対して優れた付着性を発揮するとともに、各種旧塗膜との付着性にも優れている。また、複数の無公害特殊防錆塗料を最適な比率で配合。極めて優れた防食性を発揮し、新設・塗り替え両面で長期耐久性が期待できる。

健康および環境面にも配慮されていて、弱溶剤系塗料のため、臭気がマイルドであり、人と環境に優しい。特定化学物質障害予防規則(特化則)に対応しているので、塗装作業時の施工環境を選ばず、健康被害に対するリスク低減を実現する。

定価は1缶/15㎏セット当たり3万4500円。同社では「エポティ」の初年度の売り上げ目標として1億円、3年後には5億円を目指す。