特集 発売から15周年 リニューアルでさらなる進化
水谷ペイントは、外装用塗料「ナノコンポジットW」の発売から15周年を迎えるにあたり製品のリニューアルを実施し、改良品を6月1日より上市している。
今回の改良は、主にシーリング材上での割れを大幅に軽減した点にある。樹脂の中に含まれる無機成分率の高さによりシーリング材上で割れやすくなる問題が時折生じていたが、樹脂の可とう性を上げることで、従来の性能を保ったまま割れの軽減に成功している。
ナノコンポジットシリーズに採用している樹脂は、陶器のように硬く劣化しにくい「超低汚染親水性シリカ」(無機成分)と塗膜の形成を助けるしなやかな「ラジカル制御型シリコン樹脂」(有機成分)をコンポジット(複合)した技術により開発された。従来のエマルション樹脂よりもナノサイズで小さい樹脂のため、塗料の乾燥時には樹脂同士の隙間も小さくなり、緻密な塗膜を形成することが可能となる。この緻密な塗膜こそが、低汚染性や高耐候性の性能を発揮するメカニズムとなる。この独自の技術は開発された当時世界初であり、15年経った現在でも、未だに匹敵する技術の製品は開発されていない。今回のリニューアルにより、さらなる市場拡大を狙う。
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