オリジン、4事業大幅減益 コロナの影響受ける
2020.12.30
ケミトロニクス事業、前年比売上 30%減少
オリジン(妹尾一宏社長)は11月10日、2021年3月期第2四半期連結決算を発表した。売上高は前期比32・0%減の115億500万円、営業損失は10億5200万円、経常損失が9億1100万円、当期純損失は14億9300万円であった。
同期の利益面では、コロナ禍の影響等により、エレクトロニクス、メカトロニクス、ケミトロニクス、コンポーネントの4事業とも大幅な減益となった。加えて、本社さいたま新都心オフィスの本社事業所への統合に伴う移転損失引当金繰入額、希望退職者募集の実施による特別退職金、半導体ウェハの外部委託生産による生産設備等の減損損失により、特別損失3億1800万円を計上している。
各事業のうちケミトロニクス事業については、コロナ禍の影響に伴う各自動車メーカーの減産、化粧品分野の需要減少が影響し、国内外で大幅な売上減となり、売上高は同30・3%減の36億9600万円となった。なお、同事業の今後の収益改善策としては、環境対応型塗料の製品力向上と機能性塗料の拡販強化、アイテム充実に取り組むことを掲げた。これにより、内装部品市場でのシェア維持拡大や外装部品市場への再チャレンジ、機能性塗料をツールとしたADAS(先進運転支援システム)関連部品への拡販を行い、中京や関東圏における自動車市場での巻き返しを図る方針である。