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東日本塗料、水性外壁用塗料に新展開

顧客の声に応じ製品化

東日本塗料は、1液水性特殊変性シリコン樹脂外壁用塗料「FLONEプロテクトコート」を春先に上市し、好評を得ている。同製品は、水性塗料においては特に厳しい環境である北海道地区の顧客に開発段階から全面協力を得て製品化。また、発売前の試験施工でも関東地区の顧客に実際に塗ってもらうなど、「コスト面でも競争力があり、耐候性が良く長持ちする塗料が欲しい」という顧客からの要望を実現した完成度の高い製品である。

最大の特長は、高性能シリコン樹脂の採用による優れた耐候性にある。キセノンウェザーメーターを使用した促進耐候性試験において、一般的な水性ラジカル制御形塗料に比べ、同製品は高い光沢保持率が得られたという。この結果により、一般外装用塗料ではフッ素系に迫る耐候性を実現し、長期にわたり建物の美観を維持する。また、シリコン系でありながら、低汚染性を発揮する塗膜設計も同製品の優位性となる。同社によれば、「一般水性ラジカル制御形塗料よりも汚れにくい塗料の開発を実現した」と言う。

発色性や隠ぺい力も改善している。既存製品に比べ隠ぺい力を増し、「希望の色に仕上げたい」という要望に応えるため、同社独自の調色技術を生かした製品となった。

さらに従来製品と比較し、乾燥時間も短縮された。関東地区での冬期実試験では、夜間の濃霧にも耐え得る乾燥性を保持したことが確認できているという。開発担当者は「従来品と比べて乾燥性が上がっており、工期短縮も望める」と胸を張る。

また、塗膜は高い弾性を持ちながら透湿性に優れ、建物内部の湿気を外部に放出することによって塗膜のフクレを抑制する。梅雨の時期や湿度が高いところでも、藻・カビの発生を強力に抑えるなどの機能性も備える。

用途は、戸建住宅、マンション、事務所、店舗、工場、学校、公共施設の一般内外装用トップコート。セイフティーフィラーなど同社が持つ豊富な下塗材と組み合わせることで、従来より幅広い部位へ仕様が可能だという。
 ℡03・3693・0851

 

 

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