ＷＥＢ塗料報知｜塗料・塗装、コーティング業界のプラットフォーム

売上損失を解消　通期予測は下方修正

神東塗料（高沢聡社長）は７月30日、２０２２年３月期第１四半期の連結決算を発表した。売上高は47億１７００万円、営業利益は４２００万円（前年同期は７００万円の損失）、経常利益は同６７６・１％増の１億１９００万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は５８００万円（前年同期は３８００万円の純損失）であった。なお「収益認識に関する会計基準」（企業会計基準第29号 ２０２０年３月31日）等を当第１四半期連結会計期間の期首から適用しており、２０２２年３月期第１四半期の売上高については、当該会計基準等を適用した後の数値となっており、 対前年同四半期増減率は記載していない。

各分野の売上高については、 インダストリアル分野は、粉体塗料分野において車両関連向け出荷が前年の新型コロナウイルス感染症の影響の落込みから復調したことと、工業用塗料分野において主力の建設機械、工作機械・形鋼向け が堅調に推移したことなどから増加した。

インフラ分野は、建築塗料分野においては主要顧客からの需要は回復傾向にあるもののコロナ禍以前の水準までには戻っていないが、子会社における工事売上が好調であったことと、道路施設用塗料分野においては、主力のカラー舗装材、段差補修材が好調に推移したことなどから増加した。

自動車用塗料分野は、主力顧客の生産量が前年同期から大きく回復したため増加。 その他塗料分野は、主に軌道材料製品分野で整備新幹線向けの出荷が一服したことで減少した。

なお、２０２２年３月期通期の連結業績予想は、新型コロナウイルス感染症の長期化に伴う需要回復の遅れ、８月出荷分より実施の製品価格改定の織込み、原材料価格の上昇および原価低減活動の効果を勘案。その結果、売上高は１９０億円、営業利益は同61・４％減の２千万円、経常利益は同10・４％減の１億５千万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同１００％減の０に修正した。