武蔵塗料など3社、 断熱塗料のベトナム展開
武蔵塗料ホールディングスとニシイ、日進産業の3社は、協業体制を確立し、ベトナムでの断熱塗料「ガイナ」の販売を本格化する。「ガイナ」の製造元である日進産業は製品輸出、製造ノウハウの提供および主原料の供給などで協力。現地に拠点を構えるニシイと武蔵塗料がそれぞれのルートで「ガイナ」の拡販に乗り出し、建築分野だけでなく工業分野へも視野に入れた展開を目指す。2023年には武蔵塗料の現地工場で同製品の生産も始める予定。
断熱塗料「ガイナ」は、宇宙ロケットの断熱コーティング技術を応用した機能性塗料で、特殊セラミックの働きにより高い遮熱機能や断熱効果を発揮し、建築分野で高い評価を受けている。結露対策や防音効果の機能もあり、ベトナムの気候条件にマッチした性能も有するとして、3社は「ガイナ」の市場性に期待を寄せている。日進産業と武蔵塗料は、ベトナムに加えインドでも協業の話を進めており、同じく2023年からの現地生産を予定。建築分野と工業分野といった異種メーカーの協業で、グローバルな視点での価値創出に挑む。