アローP、「大規模修繕」テーマにWEBセミナー
新型コレラウイルス感染拡大のため、在宅によるテレワークが進んでいる。自宅でのパソコンを使って仕事を行い、会議もWEBで行うように変わった。講演会やセミナーも同様な対応が求められている。
アローペイント(大阪・染矢正行社長)は、従来会場で行っていた大規模修繕セミナーが実施できなくなったため、初の試みとして「大規模修繕オンラインセミナー」を6月20日、23日、24日の3日間それぞれ午後1時から開催した。20日は土曜日だったので、平日だと時間が取れない人も参加することができた。同セミナーは、会場の手配がなくなり、ペーパー資料も要らなくなるため経費節減が図れる。新たなコミュニケーション方法として期待されている。
染矢社長はWEBセミナーに関して「当社はマンション大規模改修工事・工場の改修工事をメーンとしている。これまで塗装に関するコンサルタントをやってきた経験を生かしセミナーを開催してきた。新型コロナウイルス禍のためインターネットを使ったセミナーを初めて開催した。従来の会場でやる場合、講師は同じテーマを何度も話していた。それが録画を撮ることにより1回で済ますことが可能になり、講師としては非常に楽になった。
時間的に余裕が生まれたので、今後は新しいテーマとして梅雨時の雨漏り対策、台風の被害にあった場合の保険の手続き、デザインによる修繕工事の差別化、SNSに役立つ写真の撮り方などを考えている」と新しい展開ができると述べている。
今回のテーマは、「大規模修繕工事の基本の考え方」「コストの算出方法」であった。
基本の考え方では、成功は投資したコストがリターンによって活かせる場合で、失敗は投資が消費になってしまう場合である。単に安ければいいというものではないと説明した。コストの算出方法では、リノベーションによって家賃を上げるケースを紹介した。リノベーションを成功させるためには、まず現状の家賃と周辺の競合マンションの家賃を調査して付加価値を出す。付加価値を元に10年後の投資見込み金額を算出するというリスクの少ない方法を提案した。
次回のテーマは「業者・見積の見方」を予定している。同社のセミナーは、大規模修繕について悩んでいる、業者の選び方がわからない、どこにどれだけコストをかければいいかわからない、節税対策をしたいなどの内容となっている。今回のセミナーの質問はWEBアンケートで対応した。また、3階建ての戸建て修繕工事の様子を紹介した。