【決算】アトミクス、増収増益を達成
アトミクス(宮里勝之社長)は11月13日、2024年3月期第2四半期の連結決算を発表した。売上高は前年同期比6・3%増の56億4100万円、営業利益は同34・1%増の4800万円、経常利益は同34・0%増の5800万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同48・8%増の2400万円となった。
新型コロナウイルス感染症が「5類感染症」に移行したことにより社会経済活動は回復傾向にあるが、長期化するロシア・ウクライナ問題、イスラエル・ハマスの衝突等の地政学的リスクによる原材料やエネルギー価格の高騰および調達リスクの深刻化や円安傾向の長期化など依然として不透明で厳しい状況が続いている。
このような厳しい環境下、「安全・安心・快適に寄与する製品」の開発を進め持続可能な社会の実現に貢献できるよう活動し、また高収益体制を目指すべく顧客志向徹底、各事業部の深化を図るとともに、定年制度の延長により経験豊富な人材の活用で体質強化に努めてきた。しかし、原材料価格等の高騰が続いており利益は厳しい状況となっている。なお、下期より再度の価格改定を予定している。
セグメント別の経営成績では、塗料販売事業は、建築用塗料は水性防水材と遮熱関連製品の屋根材が伸長したことにより前年を上回った。道路用塗料は、歩行者安全確保の観点から区画線引き直しやサミット、国体により路面標示材が伸長したこと、また高速道路で剥落防止対策として補修関連製品が伸長し、前年を上回った。この結果、売上高は同3・8%増の52億4800万円となった。
施工事業は、床材工事は昨年同様となったが、子会社アトムテクノスで受注した工事が順調に進行しているため前年を上回った。この結果、売上高は同57・3%増の3億9200万円となった。