【決算】コニシ、売上微増も利益微減
コニシ(松端博文社長)は10月29日、2025年3月期第2四半期(中間期)連結決算を発表した。売上高は前年同期比0・7%増の657億7400万円、営業利益は同1・1%減の48億8600万円、経常利益は同0・8%減の51億6600万円、親会社株主に帰属する中間純利益は同1・5%減の33億4700万円であった。
セグメント別で、ボンドは、一般家庭用分野ではホームセンター向けやコンビニエンスストアが堅調に推移。住関連分野では、建築コストの上昇による新設住宅着工戸数の減少を受け、内装工事用接着剤の既存製品の売上は減少したが、市場開拓を進めている建築資材向け水性接着剤は、新製品の採用が進んだことで売上が増加した。産業資材分野では、新規開拓を進めている自動車・電子部品に使用される弾性接着剤や紙関連用途向けの水性接着剤等の拡販が進み、売上が増加した。建築分野および土木建築分野では、改修工事案件の増加に伴い建築用補修剤や建築用シーリング材の売上が増加した。この結果、売上高は同2・9%増の364億1200万円、営業利益は同5・5%増の34億1500万円となった。
化成品は、化学工業分野では中国景気減速の影響を受け樹脂原料の販売が減少した。自動車分野では、生産台数の減少や仕入れ価格に連動する販売単価の下落等の要因により売上が減少した。電子電機分野では、中国市場の停滞により売上は減少したが、スマートフォン向け商材の新機種への横展開や利益の改善により、利益は増加した。丸安産業では半導体製造用商材の販売が減少した。この結果、売上高は同6・8%減の183億100万円、営業利益は同12・5%増の7億700万円となった。
工事事業は、工事の長期化により当会計期間における完工戸数が少なかったため利益は減少したが、工事は順調に進捗しており売上は増加した。また、公共事業を中心としたインフラおよびストック市場の補修・改修・補強工事の受注活動は順調に進捗した。この結果、売上高は同7・5%増の109億6900万円、営業利益は同29・7%減の7億400万円となった。
その他は、不動産賃貸業等で売上高は同1・9%増の9千万円、営業利益は同24・8%増の7300万円となった。