【決算】コニシ、売上増で収益大きく伸長
コニシ(大山啓一社長)は10月31日、2024年3月期第2四半期連結決算を発表した。売上高は前年同期比12・3%増の653億1700万円、営業利益は同71・1%増の49億3900万円、経常利益は同61・1%増の52億800万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同51・7%減の33億9600万円であった。
セグメント別では、ボンドは、一般家庭用分野ではコンビニエンスストアやホームセンター向けが堅調に推移。住関連分野では、建築コストの上昇傾向が継続し新設住宅着工の持ち直しの動きは鈍く、内装工事用接着剤の販売数量は減少した。産業資材分野では、紙関連用途向けの水性接着剤の販売数量は減少したものの、自動車等に使用される弾性接着剤の販売数量は増加した。建築分野および土木建築分野では、改修工事案件の増加に伴い建築・土木用シーリング材や剥落防止工法に使用される販売数量は増加した。また、接着剤やシーリング材に使用される原材料価格の高騰は依然として継続しているものの、経費削減や原価改善の取組み、製品販売価格への転嫁が進捗し、売上高、営業利益は伸長した。この結果、売上高は同6・6%増の353億8400万円、営業利益は同82・0%増の32億3700万円となった。
化成品は、化学工業分野では樹脂原料が減少したものの放熱材料の販売が伸長した。自動車分野においてはハイブリッド車向け商材が好調に推移。一方、電子電機向け商材はパソコンやタブレット端末、スマートフォン等の個人消費者向け商品の需要低下の影響を受け利益が減少した。丸安産業はコンデンサ用商材や半導体製造装置に使用される商材が減少した。この結果、売上高は同15・8%増の196億4300万円、営業利益は同7・4%減の6億2900万円となった。
工事事業は、公共事業を中心としたインフラおよびストック市場の補修・改修・補強工事が引き続き好調に推移し、工事の進捗も良好であったため、関係工事会社5社ともに売上高・営業利益は大きく伸長した。この結果、売上高は同29・2%増の101億9900万円、営業利益は同120・9%増の10億200万円となった。
その他は、不動産賃貸業等で、売上高は同3・7%減の8800万円、営業利益は5800万円(前年同期は営業損失3千万円)となった。