カインズと大都が提携 DIY文化定着目指す
全国規模でホームセンターチェーンを経営するカインズ(土屋裕雅社長)と体験型DIYショップやDIY用品のEC(電子商取引)サイトを運営する大都(山田岳人社長)は、8月29日業務資本提携の契約を締結した。これに伴い、カインズは大都への出資および社外役員を派遣する。
両社は昨年9月に業務提携の締結以来、互いの強みを生かしながら、DIY文化の醸成を目指した取り組みを進めてきた。両社はDIYを単なるブームではなく文化として根付かせることを第一としている。
今回の業務資本提携により、両者間の関係性を深化させ、リアルとネットのコミュニティーを生かした新たな価値創造に取り組んでいく。そして日本国内におけるDIY文化の拡大と定着をはかり、自分らしく暮らしを創っていくライフスタイル(=DIY)が日常的になるよう、さまざまなコンテンツの提案を行っていく。
カインズはDIYに関しては日曜大工だけでなく、より広義にとらえた視点から情報発信や教室開催を行っている。また今後の小売業界においては、ECとリアル店舗がより密接に連携し、トータルでサービスを提供していくことが鍵と見ており「リアルに強い当社と、ネットに強く、さらにグリーンへも事業領域を広げた大都との提携を、資本提携にまで深化させることにより、DIY領域のさらなる拡大と、ECとリアル店舗を連携させたトータル価値の創出を図りたいと考えている」(土屋裕雅社長)とコメント。
また大都の山田岳人社長は「2002年にネット通販をはじめ、ホームセンターに来られているお客様にインターネットを通じて直接販売してきた。新しい市場を創造することに社会的価値があると考えている。今回の基本同意では、我が国においてDIY文化を広げ、定着をさせることにより、人々が日々の生活を自発的に創造することができるよう提言することを基本理念かつ目的としている」と語る。