【決算】大伸化学第3四半期、 売上・利益ともに伸長
大伸化学(堀越進社長)は2月8日、2023年3月期第3四半期連結決算を発表した。
新型コロナウイルス感染症の行動制限が緩和され景気に持ち直しの動きが見られるものの、長期化するウクライナ情勢等による資源価格や原油価格の高騰、世界的な金融引締めや急激な為替変動等により、景気の先行きが依然として不透明な状態が続く経済環境下、製品出荷数量は、10億2354トンとなった。
売上高は、一部の単一溶剤は減少したが、国内の原油・ナフサ市況が前年に比べ高水準で推移し販売単価が上昇したため、262億4200万円となった。
利益面では、原材料の高騰や運送費の上昇等があったが、効率的な原材料購入と原材料の上昇分を一部価格転嫁した結果、営業利益は9億9400万円、経常利益は10億3400万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は6億9100万円となった。
主な品目別の売上高は、ラッカーシンナー類が5億1700万円、合成樹脂塗料用シンナー類が4億100万円、洗浄用シンナー類が15億4100万円、印刷用溶剤類が50億9300万円、特殊シンナー類が26億1200万円、単一溶剤類が106億6300万円、塗料・その他が16億3100万円、単一溶剤を中心とした商品が37億7100万円、その他収入が8百万円であった。
なお、2023年3月期第3四半期より四半期連結財務諸表を作成しているため、決算短信において2023年3月期第3四半期の数値および対前年同四半期増減率については記載していない。