【決算】大伸化学、国際情勢受け出荷量減少
大伸化学(堀越進社長)は8月8日、2024年3月期第1四半期の連結決算を発表した。
新型コロナウィルス感染症の5類移行に伴い、行動制限が緩和され経済活動の正常化が進んだことにより、緩やかな回復基調が見られるものの、長期化するウクライナ情勢等による資源価格の高騰、世界的な金融引き締めや急速な円安進行により景気の先行きは依然不透明な状態が続いている。 同社が主として関連する塗料業界においては、こうした経済環境のもと、出荷数量は減少した。このような情勢のもと、同社の製品出荷数量は3万2640トンとなった。
売上高は、国内の原油・ナフサ市況が前年同期に比べて低水準で推移したことにより販売単価が下落したため、80億200万円となった。利益面については、効率的な原材料購入の推進および新規需要の開拓に努めたが、一般管理費の増加や運送費の上昇等があった。その結果、営業利益6700万円、経常利益1億1600万円、親会社株主に帰属する四半期純利益7500万円となった。
主な品目別の売上高は、単一溶剤類が31億3500万円、印刷用溶剤類が14億9300万円、単一溶剤を中心とした商品が11億6100万円、特殊シンナー類が8億1千万円、塗料・その他が5億3800万円、洗浄用シンナー類が5億3300万円、ラッカーシンナー類が1億8200万円、合成樹脂塗料用シンナー類が1億3900万円であった。