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【決算】2022年度3月期 第1四半期 大日本塗料

純利益が大幅増、営業・経常益2桁増

大日本塗料(里隆幸社長)は8月6日、2022年3月期第1四半期の連結決算を発表した。同期の売上高は前年同期比8・1%増の166億6600万円、営業利益は同96・9%増の9億7500万円、経常利益は同99・7%増の11億3500万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同136・0%増の5億8800万円であった。

セグメント別の業績では、国内塗料事業の構造物分野では、機能性新製品の拡販や新市場への展開に対する取組みが奏功し売上増。工業分野では、新型コロナウイルス感染症の影響による需要の落ち込みから緩やかに回復し、売上高は前年同期を上回った。利益面では、原材料価格高騰の影響が出ているが、売上高の増加で前年同期を上回った。 この結果、売上高は同10・0%増の123億3300万円、営業利益は同1206%増の6億300万円となった。

海外塗料事業は東南アジア市場において、タイにおける自動車生産台数の回復を受け自動車部品分野の販売増で、売上高は増加。中国市場は、新型コロナウイルス感染症の影響による全般的な需要の落込みから緩やかに回復し、売上高が増加した。一方、北中米市場は、自動車生産台数の減少を受け自動車部品分野の販売減で、売上高は減少した。この結果、売上高は同12・3%増の18億3800万円、営業利益は同2・7%増の1億9200万円であった。

照明機器事業は、業務用LED照明分野で、商業施設向けにおいて新型コロナウイルス感染症の影響による需要の落込みから緩やかに回復し、売上高は増加。利益面では、業務用LED照明分野の売上高増加のほか、紫外線除菌装置の販売が増加し、前年同期を上回った。 この結果、売上高は同5・7%増の18億200万円、営業利益は同48・6%増の1億400万円となった。

蛍光色材事業は顔料分野で、海外市場において新型コロナウイルス感染症の影響による需要の落込みから緩やかに回復し、売上高は増加。利益面では、国内市場において高付加価値品の需要が減少し、前年同期を下回った。 この結果、売上高は同12・3%増の3億2900万円、営業利益は同32・3%減の2100万円であった。その他事業は売上高が同36・2%減の3億6200万円、営業利益は同68・1%減の3千万円となった。