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【決算】大日本塗料、売上微減で営業利益減少

大日本塗料(里隆幸社長)は8月8日、2025年3月期第1四半期の連結決算を発表した。売上高は前年同期比1・9%減の174億8300万円、営業利益は同9・2%減の10億9100万円、経常利益は同1・4%増の13億8200万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同27・7%増の11億6200万円となった。
 
セグメント別の経営成績は、国内塗料事業は、一般用分野では市況の回復を受け一部汎用製品の販売量は増加したが全体としては不適切行為問題からの回復途上にあることから、売上高は前年同期を下回った。工業用分野は、一部市況の回復や粉体塗料では新規獲得が進展したが建材用塗料の需要停滞が継続し、売上高は前年同期を僅かに上回るに留まった。この結果、売上高は同2・3%減の124億400万円、営業利益は同25・6%減の4億3600万円となった。
 
海外塗料事業は、東南アジアは、自動車生産台数の減少や建材用塗料の需要減少により、売上高は前年同期を下回った。メキシコは、自動車生産台数の増加および新規取引の獲得により、売上高は前年同期を上回った。中国は、日系自動車メーカーの低迷影響が継続し、売上高は前年同期を下回った。この結果、売上高は同7・6%減の19億6500万円、営業利益は中国事業の赤字圧縮に務めたものの減収により同28・3%減の7500万円となった。
 
照明機器事業は、業務用LED照明分野では、好調なインバウンド需要や都市部再開発を背景に商業施設や宿泊施設向けを中心に需要が堅調に推移し、売上高は前年同期を上回った。UVランプ分野は、紫外線殺菌用途の需要は堅調なものの一部製品の需要が減少し、売上高は前年同期を下回った。蛍光ランプ分野は、市場縮小に伴い需要が減少しているものの販売価格の改善に努め、売上高は前年同期を上回った。この結果、売上高は同5・0%増の23億6600万円、営業利益は同10・4%増の4億6700万円となった。
 
蛍光色材事業は、EU地域向けの需要回復が継続し、売上高は前年同期を上回った。加工品分野では、安全対策用途需要は増加したもののテープ製品の需要が減少し、売上高は前年同期を下回った。この結果、売上高は同4・3%増の2億9200万円、営業利益はコスト抑制に努めたこともあり同85・7%増の1300万円となった。
 
その他事業は、物流事業では、各種コストの上昇に対して単価改善に努め、売上高は前年同期を上回った。塗装工事業は、売上高は前年同期を上回った。この結果、売上高は同0・7%増の4億5400万円、営業利益は工事原価の高騰により同11・1%減の1600万円となった。